発明王エジソンに学ぶ!誰でもアイデアマンになれる5つの習慣

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こんにちは、アイデア総研の大澤です。

あなたは世界一のアイデアマンというと、誰をイメージしますでしょうか。

ルネサンス期の万能の天才レオナルド・ダ・ヴィンチをあげるかたもいらっしゃるでしょうし、近年であればアップル社の創始者のひとりでありiPhoneの生みの親であるスティーブ・ジョブズをあげるかたも多いと思います。

ですが、もし世界中でアンケートをとれば間違いなくトップ争いをするのは、発明王として有名なトーマス・エジソンではないでしょうか。

トーマス・アルバ・エジソン(Thomas Alva Edison)は、近代文明に多大な功績を残した偉大な発明家としてその名が知られています。

エジソンは現在私たちが使っている多くの電化製品の発明・改良にかかわり、電球を普及させることで夜を明るく照らし、人々の生活に電気を取り入れるという大きな功績を残しました。

彼は蓄音器、白熱電球、活動写真をはじめとして、生涯に1,300もの発明を行ったといわれていますが、その発想の源はどこにあったのでしょうか。

海外記事Thomas Edison’s Creative Thinking Habitsよりご紹介させていただきます。

創造性を生み出すための習慣

トーマス・エジソンは、その生涯の間にタイプライター、蓄電器、映写機、乾電池をはじめとして、実に1,093件もの特許を取得しました。

彼が1931年にその生涯を終えたときに、3,500冊もの”エジソンノート”と呼ばれるノートを残しました。
(現在はニュージャージー州のエジソン国立史跡に保管されています)

エジソンノートには、まるでブレインストーミングのようにエジソンの考えやアイデアがぎっしりと書き込まれています。
このノートに、彼が驚異的な成果を生み出したヒントがつまっています。

エジソンノートからわかった、彼の創造的な思考を生み出すための習慣を学んでいきましょう。

アイデアのノルマを作る

エジソンは、アイデアの質は量からやってくると考えていました。
そのために、まずアイデアを出すための”ノルマ”を設定しました。

彼は自分自身に、小さな発明を10日に1つ、大きな発明を半年に1つというノルマを課していました。
そして、電球の発明のために9,000回、乾電池の発明のために50,000回もの実験を繰り返しました。

エジソンは創造性というものを、きわめてシンプルで実直でハードな作業であるととらえていたのです。

このように多くのアイデアを生産するためには、意識的に努力をすることが必要です。

たとえば、あなたに”レンガの使い方”を3分間の間にできるだけたくさん考えるように課題を出したとします。
あなたはいくつかのアイデアを出すと思いますが、おそらくそれは多くはないでしょう。
平均的な大人は、3個から6個くらいのアイデアを思いつきます。

では、40のアイデアをノルマとした場合、どうすればよいでしょうか。

天才とは1%のひらめきと99%の努力である

まず、レンガの通常の使い方(壁や暖炉、バーベキューのコンロなどを作る)をできる限りリストアップします。
そして、同じようにあなたの心に浮かんだすべてのもの(錨、暴動で投げる、バラスト、新聞の重し、彫刻の素材、ドアストッパーなど)を、ノルマを達成するまで発想します。

人はノルマを設定することによって、より多くのアイデアを出すための創造力を発揮できるようになるのです。

一般に、最初に出たアイデアは後で出たアイデアより品質が落ちます。

ちょうど蛇口をひねって水を出すときのように、しばらく流してからでないときれいな水を得ることができません。

最初のアイデアは真のアイデアではないのです。

創造的な思考は、一般的で習慣的なアイデアをすべて出し尽くしたあとに生まれてきます。

このことを証明するために、次の実験をしてみましょう。
以下はランダムに選んだ単語リストです。

魚、海、マーリン(マカジキ)、サッカー、群集、お金

まず、これらの単語の関連性を1つ考えて書き出します。
次に、今の答えと異なる回答を5つ以上書き出してみてください。

いかがでしょうか。
最初に考えた回答と比較して、後者の回答のほうが独創的でユニークであるのがわかると思います。
むりやりにでも異なった発想を行うことで、独創性や創造性が増すのがわかると思います。

創造的な思考を行うためには、このように自分自身でアイデアのノルマを課すことが重要なのです。
たとえばあなた一人でアイデアを考えるのであれば40、グループでブレストを行うなら120などです。

40のアイデアのうち最初の1/3はありがちなアイデアですが、最後の1/3にはきっとユニークなアイデアが生まれることでしょう。

先入観に挑戦する

エジソンにとって、彼自身が正式な教育を受けていないということが幸運にはたらきました。
彼は知識が少なかった分、競争相手である著名な科学者やエンジニアとくらべて、より少ない先入観でさまざま発明に取り組むことができたのです。

彼は知識ではなく”熱意”を武器として、様々な一見とっぴとも思える方法で実験を繰り返し、最終的に多くの成果を生み出しました。
彼は多すぎる知識を持つことがチャレンジの妨げになることに気づいていたのです。

彼がチャレンジする精神を重視していたことに関して、次のようなエピソードがあります。

スープのイメージ

エジソンは彼の研究助手を雇う際に、候補者に一杯のスープをふるまいます。
候補者がスープを孝口飲む前に調味料でスープに味付けをした場合、彼はその候補者を雇いませんでした。
調味料を入れた候補者は、日常生活の中で”スープが適切に味付けされていないだろう”という先入観をすでに刷り込まれてしまっており、そのような助手は必要ないと考えたのです。

エジソンはあらゆる先入観に挑戦し、凝り固まった知識を持たない人を望んでいました。

”どんなことも無駄にはならない”と考える

実験が失敗に終わったとき、エジソンは失敗によって学んだことをすべてエジソンノートに書き留めました。

彼は何千回もの失敗のあとに、電球のための高抵抗フィラメントを発明しました。

なぜ何度失敗してもチャレンジを続けたのかを質問されたとき、エジソンは質問の意図がわかりませんでした。
エジソン自身は、一度も失敗したつもりはなかったのです。
そのかわり、彼は”うまくいかなかった方法”を何千種類も発見した”と答えました。

また、彼は一度失敗したアイデアを他のアイデアに転用するという、すばらしい才能を持っていました。

それは彼が鉄鉱石の採掘事業に失敗し破産の危機にひんしていた時に、今ある装置や流通システムをそのまま生かしてセメントの製造事業をはじめ、成功を収めたという例からも見てとれます。

彼は自分が学んだことをすべてエジソンノートに記述していました。
そして新たな発明で壁にぶつかると、ノートに書かれた過去の失敗事例を見返し、新しいアプローチの方法を思いつくことができました。

たとえば、海底通信ケーブルの開発に失敗したときの経験は、最終的に電話の送信機の発明におけるブレークスルーにつながりました。この技術は瞬く間に業界標準の規格となりました。

エジソンは自分の観察結果だけではなく、他の研究者が行った全く異なる分野における論文や興味を持った書物に関してもノートの書き留めていました。
彼は自分の助手にも、他の研究者の興味深い研究に対して常に目を光らせるようにアドバイスしていました。

エジソンは、自分自身もしくは他人の斬新なアイデアを”輝くアイデアノート”にどんどん書き込み、もし何らかの問題にぶつかったときにはそこから転用してアイデアを生み出すのが重要である、と述べています。

常にアイデアを改善する

エジソンは実は電球を”発明”したわけではありません。
彼の功績は”人々に電球を普及させた”ことにあります。

彼は自らの発明のための”跳躍板”として、世の中のあらゆるアイデアや製品を研究しました。
電話の発明は、彼に蓄音機や映写機のインスピーションをあたえました。

つきつめると、天才というものは”シンプル”であるということにつきるのです。

アインシュタインは、すべての新しいアイデアはすでに存在しているものにいくつかの追加または変更を加えたものであると語っています。

あなたはすでにあるアイデアに対して、それに何かを加えたり変更すればよいのです。

そのための9つの原則についてお話します。

この方法はブレインストーミングの父であるアレックス・オズボーンによって考え出され、ボブ・エバールによって改良された”SCAMPER”をもとに考えられました。

SCAMPERは7つの単語の頭文字をとって名づけられた手法です。

S=Substitute 置き換える
C=Combine 組み合わせる
A=Adapt 当てはめる
M=Modify 修正する
P=Put other purposes 別の使い道を考える
E=Eliminate 余計なモノを削る
R=Rearrange/Reverse 並び替える/逆にする

そして、SCAMPERを改良したつぎの9つの原則に課題をあてはめて考えるだけで、あなたが頼まなくてもアイデアが勝手に飛び出してくることに気づくでしょう。

1.何かと置き換えることはできますか?
2.何か他のものと組み合わせることはできますか?
3.何かに当てはめることができますか?
4.拡大または何かを追加することができますか?
5.変更したり修正することはできますか?
6.他の用途に使用することができますか?
7.何かを取り除くことはできますか?
8.並べ替えることができますか?
9.逆にするとどうなりますか?

エジソンは良いアイデアをみつけるまで、何度も何度も粘り強く試行錯誤を繰り返しました。

彼の工房には、あらゆる形状・サイズ・素材の蓄音機の試作機が展示されています。
これらの失敗に終わった試作品たちは、エジソンの創造性を視覚的に表現するものです。

彼がいったん創造性のキーをまわしてしまったら、あらゆる可能性を試してみるまでは決してチャレンジをやめることはなかったのです。

創造的な”ふり”をする

人間は”ふり”をする生き物であるので、何をふりをするかが極めて重要です。
あなたが創造的になりたいのであれば、まずは創造的になった”ふり”をはじめてください。

あなたが画家になりたかったとしたら、まずは毎日画家のふりをしてキャンバスに絵の具を塗るのです。
決してヴィンセント・ヴァン・ゴッホのようにはなれなくても、少なくとも絵を描いたことがない人よりは画家に近づくことができます。

同様に、あなたの創造性を高めるためには、まずはエジソンになった”ふり”をはじめましょう

そして、つぎのような習慣を日課としてください。

・良いアイデア求めるためには、できるだけたくさんのアイデアを発想します。
・常に先入観を打ち破るチャレンジをします。
・ノートにあなたのアイデアや他人のアイデアを記録します。
・あなたの失敗と他人の失敗から学びます。
・常にあなたや他人のアイデアを改善する方法を探します。

あなたはトーマス・エジソンにはなれないかもしれませんが、創造しようとしたことがない多くの人々より創造的になれるでしょう。

まとめ

ノートのイメージ

いかがでしたでしょうか。

驚異的な足跡を残した偉人・エジソンも、やっていることは非常にシンプルであることがわかります。

ですが、そのシンプルさを極限まで突き詰めたからこそ、”発明王”と呼ばれる存在になったのではないでしょうか。

発明を企画に置き換えた場合、実験の失敗は企画案として採用されなかったアイデアに相当します。

エジソンの教訓を生かし、没になったアイデアをすべてメモに記録しておくことで、次の新しい企画の種として”転用”してみましょう(もちろん他人のアイデアも一緒にメモしておきましょう)。

没になったアイデアを山のように記入したノートこそが、あなたにとっての”輝くアイデアノート”になるはずです。

エジソンの5つの習慣を身につけて、あなたも今日からアイデアマンとしてデビューしましょう!

 

source:thinkjarcollective.com

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