クリエイター図鑑

ツアープランナーの主な仕事内容・なり方・転職について

こんにちは、アイデア総研の大澤です。

旅行が好きで、「旅のプランを考えることが得意」というあなた。それ、仕事にできるかもしれません。ツアープランナーという職業は、旅好きのサラリーマンにとって憧れの職種のひとつです。今回は、ツアープランナーの仕事内容から転職の実際まで、詳しく解説します。

ツアープランナーの仕事内容

ツアープランナー 飛行機ツアープランナーの仕事は、国内や国外の旅行ツアーにおいて、目的地や工程などの具体的な計画を立てることです。

ツアープランナーにはそれぞれ担当の地域があり、その地域内での旅行プランを考えます。ヨーロッパ担当、東南アジア担当、国内の特定エリア担当など、専門性を深めながら仕事をするのが一般的です。

その地域に訪れる観光客層を分析し、彼らが求めているイベントやどの観光地が人気なのかなどをリサーチしたうえで、宿泊する施設や利用する交通機関、どういうルートで観光地を回るのか、あるいはどういったアクティビティに参加するのかなど細かく決めていきます。旅程の組み立てには、費用・移動時間・体力面のバランスを考慮しながら、参加者が最大限楽しめる設計が求められます。

また、自身が企画した旅行プランにツアーコンダクターとして同行することもあります。実際に参加者と旅を共にすることで、次のプラン作りへのリアルなフィードバックを得られる貴重な機会でもあります。

さらに最近では、個人旅行の需要拡大に伴い、団体ツアーだけでなくFIT(個人旅行)向けのオーダーメイドプランを作成する仕事も増えています。「この人にとっての最高の旅」を設計するためのヒアリング力と提案力が、ツアープランナーの新たな武器になっています。

ツアープランナーになるには

ツアープランナーは一般的に、旅行会社や旅行代理店に所属しています。まずそういった旅行関連の企業への就職を目指しましょう。

ツアープランナーになるための必須の資格というものはありませんが、旅行業者は各営業所ごとに「旅行業務取扱管理者」を1名以上選任することが義務付けられているため、国内の旅行業務のみ取り扱うことが出来る「国内旅行業務取扱管理者」や、国内外の旅行業務を取り扱える「総合旅行業務取扱管理者」といった資格を取得しておくとよいでしょう。

資格の取得には専門の通信講座も多く提供されており、働きながら取得を目指すことが可能です。合格率は国内旅行で30〜40%程度、総合旅行では10〜15%程度と難易度はやや高めですが、しっかりと準備すれば十分に合格できます。

また、英語や中国語などの語学力があると、海外ツアーを担当する際や、外国人観光客向けのインバウンドツアー設計に非常に役立ちます。TOEICや中国語検定などの資格があると転職時のアピールにもなります。

ツアープランナーに求められる資質とは

ツアープランナーにはクリエイターに必要な独創性のほかに、幅広い情報を仕入れるための受容性やツアーコンダクターとして必要な社交性が求められます。

ツアープランナーに必要な資格とスキル

旅行業界でキャリアを積むうえで最も重要な資格が「旅行業務取扱管理者」です。国内旅行業務取扱管理者(難易度低め・独学可)から始め、経験を積んで総合旅行業務取扱管理者(海外旅行も扱える)へとステップアップするルートが一般的です。求人では有資格者を優遇するケースが多く、転職市場での強力なアピール材料になります。

英語力も重要で、特に海外ツアーを担当したい場合はTOEIC 700点以上が実質的な目安です。外国語が話せれば話せるほど、企画できるツアーの幅が広がります。中国語・韓国語・タイ語などアジア系言語のスキルは、訪日外国人向けインバウンドツアーの企画にも活かせます。

また、GDS(グローバル流通システム)と呼ばれる旅行業専用の予約システム(AmadeusやSabre)の操作スキルは、旅行会社での実務に欠かせないIT系スキルです。入社後に習得できる会社が多いですが、事前に概要を把握しておくとスムーズに業務に入れます。

加えて、ツアープランナーに向いている人の特徴を挙げると以下のようになります。

  • 旅行が好きで、現地の情報に常にアンテナを張っている人
  • 細かいスケジュール管理や段取りが得意な人
  • コスト・クオリティ・顧客満足のバランスを常に考えられる人
  • トラブルが起きても冷静に対処できる人
  • 人と関わることが好きで、旅の楽しさを伝えることに喜びを感じる人

ツアープランナーの年収・待遇

ツアープランナーの年収は、勤務先の旅行会社の規模や担当エリア、キャリアによって異なりますが、一般的には以下のようなレンジです。

  • 20代(経験1〜3年):280万〜400万円
  • 30代(中堅クラス):400万〜550万円
  • 40代以降(主任・課長クラス):550万〜700万円

大手旅行会社(JTB・HIS・近畿日本ツーリスト等)に勤務している場合は、福利厚生が充実しており、旅行費用の割引優待なども受けられることが多いです。旅行好きにとっては、仕事のために旅行するという理想的な環境が整っています。

ツアープランナーへの転職

ツアープランナーは旅行に関する専門的な知識が必要となるため、中途採用の際には業界経験が求められることが多く、未経験から応募できる求人はあまり多くありません。

そのため、まずは職種を問わず旅行関連の企業に入り、業界経験を積むというのも一つです。最初は事務作業からはじめて、ステップアップしたキャリアとしてツアープランナーになる人材を募集している求人もあります。

また、ツアーコンダクターからツアープランナーになるケースも多くみられます。ツアーコンダクターは派遣制が多く、未経験からでもOKの求人もありますので、まずはツアーコンダクターになり、実際に旅行に同行しながら実務経験を積むというのも良いでしょう。

「国内旅行業務取扱管理者」や「総合旅行業務取扱管理者」の資格を持っておくのも、転職の際に有利になるポイントです。資格の取得には専門の通信講座もありますので、まずは働きながら取得を目指してみましょう。

未経験からツアープランナーへ転職するには

未経験からツアープランナーを目指す場合、最初の就職先として多いのは中小規模の国内旅行専門会社・地域密着型の旅行代理店です。大手旅行会社(JTB・日本旅行・HIS等)は競争率が高く新卒採用が中心ですが、中小代理店は中途採用に積極的なところも多く、未経験でも挑戦しやすい環境です。

就職前の準備として、旅行業務取扱管理者(国内)の資格取得を強くおすすめします。合格率は30〜40%程度で、市販のテキストと過去問で2〜3ヶ月の学習で合格を狙えます。資格があるだけで書類選考の通過率が大きく変わります。

観光に関する実務経験として、旅館・ホテル・航空会社のグランドスタッフ・観光案内所スタッフなどからキャリアをスタートし、旅行会社へ転職するルートも一般的です。旅行業の全体像を把握してからプランナー職を目指すことで、より即戦力として評価されます。

ツアープランナーを目指す際のポイントを整理すると、以下のようになります。

  • まずは旅行業界の企業(旅行会社・ホテル・航空会社の関連部門など)への転職を優先する
  • 「国内旅行業務取扱管理者」資格を働きながら取得して武器にする
  • 英語力・第二外国語力があれば大きなアドバンテージになる
  • 旅行ブログや個人での旅行企画実績をポートフォリオ代わりに活用する

ツアープランナーの1日の流れ

ツアープランナーの仕事は多岐にわたりますが、典型的な1日の流れをご紹介します。

午前中は情報収集から始まることが多く、航空会社・ホテル・現地手配会社からの最新情報のチェック、為替動向の確認、競合他社のツアー内容のリサーチなどを行います。旅行業は価格競争が激しく、常にコスト感覚を磨いておくことが重要です。

午後は企画書やパンフレット原稿の作成・修正、宿泊施設や航空会社との価格交渉、旅程表の細かい調整などを行います。シーズン商品(夏休み・年末年始など)の担当であれば、数ヶ月前から準備が始まります。

また、旅行業はお客様が実際に旅に出た際のトラブル対応も業務の一つです。現地でのキャンセル・変更・緊急事態に対して、コーディネーターや添乗員と連携してすばやく対応します。予期せぬ事態が起きやすい旅行業では、冷静な判断力と柔軟な対応力が求められます。

ツアープランナーが向き合う課題とやりがい

ツアープランナーの仕事には大変な面もあります。旅行業界はコロナ禍に大きなダメージを受けましたが、近年は急速な回復を見せており、特にインバウンド観光(訪日外国人観光)は過去最高水準で推移しています。

一方で、同じ旅行先でも差別化が難しくなってきており、「ありきたりなツアー」では選ばれにくくなっています。そのため、ツアープランナーには単に旅程を組むだけでなく、テーマ性のある旅(農業体験・伝統工芸・食文化など)を設計するクリエイティブな発想が求められるようになっています。

それでも、自分が企画したツアーに参加したお客様から「最高の旅でした!来年もこのツアーに参加したい」という声を聞いたとき、ツアープランナーとしての喜びは格別です。旅の思い出を作る仕事は、それ自体に大きなやりがいがあります。

ツアープランナーのキャリアパス

ツアープランナーとしてのキャリアは、さまざまな方向に発展させることができます。

旅行会社内での昇進
経験を積んでチームリーダー・部門マネージャーへ昇進するルートです。大手旅行会社であれば、海外支店での勤務機会もあります。

インバウンド観光・DMO(観光地域づくり法人)へ
地方自治体や観光協会が運営するDMO(観光地域づくり法人)で、地域のインバウンド戦略を担う職種に転じるケースもあります。地域活性化に貢献しながらツアー設計に関わる、社会貢献度の高いキャリアです。

フリーランスの旅行コーディネーターへ
旅行会社での経験を積んだ後、フリーランスとしてオーダーメイドツアーの設計・手配を行う独立ルートも増えています。富裕層向けの個人旅行コーディネーターとして活躍するケースも注目されています。

 

まとめ:ツアープランナーへの転職を成功させるために

ツアープランナーへの転職を成功させるためのポイントを最後に整理しておきます。

まず、旅行業界への転職を考えているサラリーマンの方は、「旅行業務取扱管理者」の資格取得を真剣に検討してみてください。試験は年1回(8〜9月頃)実施されており、しっかりと準備をすれば働きながら合格することは十分に可能です。この資格があることで、旅行業界への転職の選択肢が大きく広がります。

次に、英語力の強化も大きな武器になります。インバウンド観光の急拡大を受けて、外国語対応できるツアープランナーへのニーズはますます高まっています。TOEIC700点以上を目指して学習を続けることで、他の候補者と明確な差別化ができるでしょう。

そして、転職エージェントの活用も欠かせません。旅行業界の求人は一般公開されていないものも多く、転職エージェントを通じてはじめて知ることができる求人も少なくありません。複数のエージェントに登録して、幅広い情報を収集しながら転職活動を進めることをおすすめします。

また、転職活動においては自分の「旅行への情熱」をしっかりアピールすることも大切です。「これまでに訪問した国・地域の数」「自分で企画した旅行プランの実績」「旅行に関して学んだこと・身につけたこと」を具体的なエピソードで語れるよう準備しておきましょう。採用担当者に「この人は本当に旅行が好きで、プロフェッショナルとして信頼できる」と思ってもらうことが、採用につながる最大のポイントです。

さらに、旅行関連のSNSアカウントやブログを運営して自分のメディアを持っておくことも有効です。旅行先のリアルな情報発信・独自の旅程提案などを継続的に発信することで、「旅のプロ」としての実績を積むことができます。そのアカウントのフォロワー数や閲覧数は、採用面接の際の具体的なアピール材料にもなります。

いかがでしたか。ツアープランナーは、旅行好きのサラリーマンにとってまさに「好きを仕事に」を体現できる職業です。業界経験がなくても、資格取得や旅行業界への転職を足がかりにすれば、十分に実現可能なキャリアです。訪日外国人の急増によるインバウンド需要の拡大、国内旅行の多様化、オーダーメイドツアーの普及など、ツアープランナーを取り巻く環境は今まさに大きなチャンスを迎えています。転職エージェントに相談しながら、一歩ずつ夢に近づいていきましょう。

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