アイデア発想の記事

アイデアの良し悪しを評価するための5つのポイント

こんにちは、アイデア総研の大澤です。

アイデアの発想というと「たくさんアイデアを出すこと」に目が行きがちです。ブレインストーミングで付箋が山積みになったとき、なんとなく達成感がありますよね。

でも実は、アイデアを絞り込むプロセスこそが発散と同等かそれ以上に重要です。どんなに量を出しても、最終的に選ばれたアイデアが凡庸であれば、発散の努力は水の泡になってしまいます。

多数決でアイデアを決めるのではなく話し合いでアイデアを選ぶのであれば、必ず何らかの評価の基準が必要になります。では、良いアイデアを選ぶためにはどのような基準を設けるのが適切でしょうか。

今回は、アイデアの良し悪しを評価するための5つのポイントをご紹介します。

アイデアの選別に時間をかける

時間をかけてアイデアを選別

アイデアの発散と収束を行う場合、多くのケースでは与えられた時間の大半をアイデア発散のプロセスに使ってしまいます。付箋を貼る作業は目に見えて進んでいる感があるため、そちらに時間をかけやすいのです。

しかし、多くのアイデアを出すことが良いアイデアを生み出すための重要なプロセスであることは確かですが、そこからアイデアを絞り込むプロセスをおろそかにすれば、せっかく出したアイデアが無駄になりかねません。

一説によれば、与えられた時間のうち1/3をアイデアの発散に、2/3をアイデアの収束に使うのがベストの配分ともいわれています。少なくとも、発散と同等の時間をかけてじっくりアイデアの選別を行うべきでしょう。

ブレインストーミングで得られたばかりのアイデアは玉石混交の状態です。後にイノベーティブな企画になる可能性のあるアイデアも、ダイヤの原石の状態で混じっています。それらの原石を見逃さないためにも、慎重な選別作業が必要なのです。

ビジョンを共有する

チームでビジョンを共有

アイデアをチーム内の話し合いで選別する場合、最終的にどのようなアイデアが必要なのかのビジョンをチーム全体で共有することが不可欠です。

ビジョンを持たずに話し合いを行うと、評価の基準が個人の好みや感情になってしまい、いくら議論しても結論が出ない状態に陥ってしまいます。「私はAが好き」「私はBが面白いと思う」という主観の戦いになるわけです。これでは時間の無駄ですし、チームの雰囲気も悪くなります。

ビジョンを共有するために確認すべき問いは以下のようなものです。

  • 自分たちの求めるアイデアはイノベーティブなものか、収益性の高いものか、社会的意義のあるものか?
  • このプロジェクトで達成したい目標は何か?
  • アイデアが実現された3年後、5年後にどんな状態になっていたいか?

また、最終的な企画を判断する上層部とも目指すべき到達点を事前に確認しておきましょう。プレゼンの場で「方向性が違う」と言われてやり直しになるのは最悪のシナリオです。旅に出る前には、必ず目的地をしっかりと決めておく。それがビジョンの共有です。

ビジネスモデルに落とし込む

ビジネスモデルへの落とし込み

どのようなアイデアであれ、最終的には事業化を行い利益を生み出す必要があります。一見して面白そうなアイデアであっても、ビジネスとして成り立たなければ意味がありません。

そのために、ビジネスモデルへの落とし込みを行いましょう。この段階では本格的な企画書や事業計画書は必要ありません。以下の要素を簡潔に整理するだけで十分です。

  • 顧客は誰か(ターゲットは具体的に誰なのか)
  • 顧客に提供する価値(ベネフィット)は何か
  • 流通(チャネル)をどうするか
  • 競合への優位性はどこにあるか
  • どこで収益を得るか
  • どこにコストがかかるか
  • 解決すべき課題は何か

組織で使っているフォーマットがあればそれを使うのがベストです。なければリーンキャンバスなどの簡潔なフォーマットを使用するとよいでしょう。

ビジネスモデルに落とし込んでみることで、アイデアがビジネスになりそうかどうか、構造的な欠陥の有無を確認することができます。「なんか面白そう」という感覚的な判断から、「このアイデアは成立する/しない」という論理的な判断に切り替えることが重要です。

与えられたリソースと照らし合わせる

リソースとの照らし合わせ

アイデアを実行するためには、人・金・モノのリソース(資源)が必要です。現実的にリソースが無限にあることはなく、プロジェクトごとに必ず上限が存在します。

以下の観点でアイデアを評価してみましょう。

  • :現在のメンバーで実行できるか。外部リソースが必要なら確保できるか
  • :与えられた予算内で進めることができるか。ROIは見合っているか
  • モノ:アイデアの実行に必要な設備・ツール・技術はそろっているか

アイデアの実現性をチェックすることで、「一見よさそうだが実現不可能なアイデア」をふるいにかけることができます。また、この段階で自分たちに与えられているリソースを改めて確認することで、「このリソースを活かせるアイデアは他にないか」という逆転の発想も生まれやすくなります。

実現までのロードマップを描く

ロードマップ

アイデアの実現には、人・金・モノのリソース以外にも時間軸での評価が必要です。リソースのチェックと並行して、時間軸を中心としたアイデアの実現までのロードマップを描いてみましょう。

消費者のニーズが多様化した現在では、商品・サービスのライフサイクルはどんどん短くなっており、アイデアの実現までにかけられる時間もできる限り短縮する必要があります。

ロードマップを描く際に確認すべきポイントは以下のとおりです。

  • 最短でどのくらいの期間で実現できるか
  • 実現までの間に市場環境が変わってしまわないか
  • 各フェーズのマイルストーン(中間目標)は何か
  • スケジュールのどこにリスクがあるか

たとえイノベーティブで現状のリソースでまかなえるアイデアであっても、実現までに時間がかかりすぎるようであれば迷わずドロップしましょう。すばやく実行できて実現性の高いアイデアを優先的に選抜することが、ビジネスの現場では求められます。

まとめ

いかがでしたか。アイデアの良し悪しを評価するための5つのポイントをご紹介しました。

改めておさらいすると、

  1. アイデアの選別に十分な時間をかける——発散:収束=1:2が理想
  2. チームでビジョンを共有する——評価の基準を事前に揃えておく
  3. ビジネスモデルに落とし込む——感覚的な判断から論理的な判断へ
  4. 与えられたリソースと照らし合わせる——人・金・モノで実現性を確認
  5. 実現までのロードマップを描く——時間軸での評価を忘れずに

これら5つのポイントと照らし合わせることで、良いアイデアを論理的・客観的に絞り込むことができます。またこれらの基準をクリアしたアイデアは、ただの思いつきから実現可能なビジネスの種へと進化します。チーム内のアイデア絞り込みにぜひ活用してみてください。

source: START INNOVATION!

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