世界のアイデア

思わず二度見する!世界のアイデア看板広告40選(前編)

こんにちは、アイデア総研の大澤です。

通勤途中や街歩き中に、思わず立ち止まって「え、なにこれ?」と二度見してしまう看板広告ってありますよね。単に商品名を並べるだけじゃなく、見た人の頭に強烈に残るアイデア勝負の世界、それが屋外広告の醍醐味です。

今回は世界中のユニークな看板広告・屋外広告40選(前半)をご紹介します。企画書に詰まったとき、プレゼンのネタ探しをしているとき、あるいは単に「面白いもの見たい」というときにもきっと役立つはずです。

さっそく見ていきましょう!

ミルクを飲んでスーパーマンに!

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インドのミルクメーカー「Anand Milk」の看板広告です。

「ミルクを飲んだ子供がスーパーマンになる」というコンセプトを、ビル壁面を丸ごと使った大胆な表現で伝えています。商品そのものは一切登場させず、飲んだあとの変化だけで商品の価値を語り切るという、なかなか鮮やかな手口です。プレゼンで「商品説明より効果を語れ」と言われたら、この発想が参考になりますよ。

見えない子供たち

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オーストラリアの小児支援財団による啓発広告です。

ネグレクト(育児放棄)によって”見えない存在”にされてしまっている子供たちに目を向けてほしい、というメッセージを伝えています。看板を破って中の人形を取り出すと「気にかけてくれてありがとう」というメッセージが現れる仕掛けになっています。広告がアクションを促し、アクションがメッセージを完成させる──という二段構えの設計が見事です。

ちゃんとシートベルトを締めよう!

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後部座席でのシートベルト着用を呼びかける交通安全広告です。

「後ろだから大丈夫」と思いがちな後部座席の危険性を、巨大なパチンコ(スリングショット)に乗せられた人間のモデルで表現しています。これを見た後では、なんとなくシートベルトに手が伸びそうですね。ユーモアと恐怖を同時に使うという、なかなかのテクニックです。

青空を塗る男

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インドの広告代理店が制作した塗料メーカーの看板広告です。

「自然で美しい発色」というブランドイメージを、青空をそのままペンキで塗っているかのような男性の姿で表現しています。晴れた日の青空と看板が見事に一体化する仕掛けで、屋外広告ならではの強みを最大限に活かした一例です。曇りの日は少し残念なことになっていそうですが……それも含めてご愛嬌でしょうか。

切れ味するどい髭剃り

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BICの髭剃り(カミソリ)の立体看板広告です。

看板本体と周囲の構造物を組み合わせることで、「切れ味が鋭い」というたった一つのメッセージをセリフなし・説明なしで伝えきっています。文字で「よく切れます」と書くより、視覚的に「スパッ」と見せるほうが断然伝わる──コピーライティングの教科書にも載りそうなアイデアです。

チェックメイト!

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アメリカ・サンタモニカで実際に起きた、BMWとAudiの看板バトルです。

Audiが「Your move, BMW(あなたの番ですよ、BMW)」と挑発する看板を出したのに対し、すぐ隣にBMWが「Checkmate(王手)」と返す看板を設置。ライバル同士の意地の張り合いが、そのまま広告になってしまいました。まるでトムとジェリーのようなやり取りで、見ているこちらも思わずニヤリとしてしまいます。

号泣する男性

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カルガリー国際映画祭の屋外広告です。

号泣する男性のアップという、それだけでも十分インパクトのあるビジュアルですが、よく見ると目から本物の水が流れています。水道設備を仕込んでリアルな「涙」を再現したもので、通行人の視線を確実に引き寄せます。コストと手間はかかりますが、「え、本物?」という二度見効果は抜群です。

飲み干したくなるおいしさ

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コカ・コーラの屋外広告です。

飲み干された空き瓶に刺さったストロー、そのストローへと伸びるはしご──「誰かがはしごをかけてコーラを飲み干してしまった」というストーリーを看板一枚で語っています。それだけコーラが飲みたくなる、という商品の魅力を間接的に伝える、うまい表現ですね。

となりの美女も思わず……

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こちらも同じくコカ・コーラのポスターですが、隣に貼られた別会社の広告まで巻き込んでしまっています。隣のポスターの人物がコーラに手を伸ばしているように見えるという仕掛けで、別の会社の広告スペースを無断で(?)活用したとも言えます。アイデアとしては面白いのですが、隣の会社はどう感じたのか、少し気になるところです。

衝突事故の危険性

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コロラド州パトロール(交通警察)による交通安全広告です。

衝突事故の衝撃を伝えるために、看板そのものを実際に「衝突してつぶれた」状態に加工しています。グシャグシャに折れ曲がった看板が、言葉以上に事故の凄惨さを訴えかけてきます。メッセージを「見せる」広告の好例です。

巨大チョコレートを食べちゃおう!

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チョコレートブランド「Cadbury Dairy Milk」の立体看板広告です。

看板を巨大なチョコレートの板に見立て、実物大の子供の人形が食べているシーンを再現しています。銀紙がはがれたディテールや、手に持ったチョコの欠片まで細部にこだわっており、見るだけで「食べたい」と思わせるシズル感を演出しています。

いつでも正しいルートを選択!

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国際宅配大手DHLの看板広告です。

「常に最短ルートで確実に荷物を届ける」というブランドメッセージを、巨大な迷路を使って表現しています。実は迷路の中に赤いボールが仕込まれており、見えないベルトコンベアで左上から右下へと最短ルートを毎回正確にたどる仕掛けになっています。「Always the right way(いつも正しいルート)」というコピーが、動く迷路とぴったり噛み合っています。

あつあつのピザを召し上がれ!

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ピザチェーン「Donatos」の看板広告です。

とろけるチーズがジュワッと伸びる、食欲をそそる「シズル感」を看板いっぱいに表現しています。遠くから見ても「美味しそう」と感じさせるビジュアルで、これを見てランチにピザを選んだ人がどれだけいることか……。お腹が空いている時間帯の通勤路に置いてほしくない広告ですね。

ゆっくり走ろう

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アメリカ・ウィスコンシン州エルムグローブ警察署が設置した交通安全看板です。

この看板はスピードメーターと連動しており、通過する車の速度を検知して電光掲示板の数字が変わる仕組みになっています。表示される数字は「今の速度で事故にあった場合の入院日数」。単に速度を表示するよりも、ドライバーに「ちょっと待って」と思わせる効果がありそうです。日本にも取り入れてほしいアイデアです。

バーンアウト!

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フォード「マスタング」のデトロイト・カーイベント向け広告です。

タイヤがバーンアウト(空転)して煙が上がる瞬間を、看板裏に設置したスモークマシンで再現しています。数分おきに本物の煙が噴き出すことで、今にも走り出しそうな臨場感を演出。動かない看板に「動き」と「においすら想像させるリアル感」を与えた、エンジニアリングとデザインの合わせ技です。

看板でスピード感を表現

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こちらも同じくフォード・マスタングの看板広告です。

静止した看板でスピード感を表現するという難題に挑んでいます。右側の「残像」のように見える部分が実は看板本体で、半透明の樹脂板を使って背景がブレて見える視覚効果を生み出しています。車の絵を一切描かずにスピード感だけを伝えるという、発想を逆転させた面白いアプローチです。

鉄よりも強い歯!

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歯磨き粉ブランド「Formula」の立体看板広告です。

「強い歯を作る」というコンセプトを、看板内の男性が金属フレームごと看板を引きちぎる表現で伝えています。絵と立体構造物を巧みに組み合わせることで、どこまでが平面でどこから立体なのかがわかりにくく、通行人が思わず立ち止まって見てしまう仕掛けになっています。

人がノミのよう!?

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犬猫用ノミ取り薬「Frontline」の屋外広告です。

商業ビルの吹き抜け床面に犬の巨大画像を設置し、上の階から見下ろすと、フロアを歩く人々がノミに見える──という仕掛けです。広告の中に実際の人間を取り込んでしまうという、スケールの大きい発想で、上から見た人だけが「なるほど!」と気づける構造になっています。

巨大な手がビールをわしづかみ!

Heineken 3D Billboard

ビールブランド「Heineken(ハイネケン)」の3D看板広告です。

看板の裏側から巨大な手がビール瓶をわしづかみにしている様子を立体的に表現しています。正面から見ると完全な3Dオブジェに見えますが、側面から見るとフラットな板であることがわかります。「思わず手が伸びてしまうほど美味いビール」というメッセージを、文字通り「手を伸ばす」造形で表現した秀逸な一作です。

高速道路が宙返り!

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アメリカの玩具メーカー・マテル社の「Hot Wheels(ホットウィール)」の広告です。

実際の高速道路をミニカーのコースに見立て、道路上にループコースを設置した屋外広告です。実車が走るリアルな道路が、そのままおもちゃのコースのように見える──ミニカーを一切描かずに商品のワクワク感を伝えるという、スケールを逆手に取った面白い発想です。

(後半へ続く)

source:Hongkiat

いかがでしたか。今回は世界のユニークな看板広告・屋外広告の前半20選をご紹介しました。商品を正面から売り込むのではなく、「見た人が思わず立ち止まる仕掛け」を作ることで、強烈な印象を残す──そんな共通点が見えてきます。広告やプレゼン、企画書でアイデアに詰まったとき、「どうすれば相手が思わず振り向くか?」という視点で考えてみると、新しい発想が生まれるかもしれません。後半もお楽しみに!

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