クリエイター図鑑

ゲームシナリオライターの主な仕事内容・なり方・転職について

こんにちは、アイデア総研の大澤です。

ゲームが好きで「自分もゲームのシナリオを書いてみたい」と思ったことはありませんか?ゲームシナリオライターは、プレイヤーが熱中する物語とキャラクターを生み出す、クリエイティブな仕事です。

本記事では、ゲームシナリオライターの仕事内容・必要なスキル・なり方・転職方法まで、わかりやすく解説します。

ゲームシナリオライターの仕事内容

ゲームシナリオライターとは、さまざまなゲームのシナリオを書くクリエイティブ職です。

一般にゲームのシナリオは分岐制御の組み込まれたプログラムの一種ですので、通常の小説や脚本と異なる特殊なフォーマットで書かれます。プレイヤーの選択によってストーリーが分岐するインタラクティブな構造を設計する力が求められ、線形の物語を書く力とは別のスキルが必要です。

また一口にゲームと言っても、アクションやシューティング、ロールプレイング、シミュレーション、ノベル、パズルなどジャンルは様々で、それぞれシナリオのあり方も大きく変わってきます。

実際の現場ではシナリオライターが専門的にシナリオのライティングを行う場合と、ゲームプランナーやディレクターがシナリオライターを兼任している場合があります。

前者は、有名なロールプレイングゲームやソーシャルゲームなど、キャラクターのセリフを大量に生成しなくてはならないゲームの製作に携わることが多いようです。大型タイトルでは数万行に及ぶシナリオテキストを複数のライターで分担して書くこともあります。

後者の場合は、ストーリーやセリフのライティングだけではなく、プレイヤーの選択などによってどのようなイベントが起こるかといったことを考え、仕様の変更があれば自らプログラムの変更を行う場合もあります。

ゲームシナリオライターの主な業務

ゲームシナリオライターが日々担当する業務は多岐にわたります。主な業務を整理すると以下の通りです。

  • 世界観・設定の構築:ゲームの舞台となる世界の歴史・地理・社会制度・魔法体系などを作り込みます。
  • キャラクター設計:主人公・仲間・敵・サブキャラクターの性格・背景・口調を設定します。
  • メインストーリー執筆:ゲーム全体の大きな物語の流れを設計し、各章・各シーンのテキストを執筆します。
  • サブイベント・クエスト執筆:メインストーリーを補完するサイドストーリーや日常的な会話イベントを書きます。
  • UIテキスト・チュートリアルライティング:ボタンやメニュー表示、ゲームの説明文なども担当します。
  • スクリプト作業:専用ツールを使ってテキストをゲームエンジンに組み込む作業を行うこともあります。

ゲームシナリオライターになるには

ゲームシナリオライターになるために必要な資格というものはありません。

一般的には、大学や短大、専門学校などで開発技術を習得して、ゲーム制作会社に就職します。その場合は兼任シナリオライターとなることが多いので、プログラミングに関する基礎的な知識も必要となります。

またゲーム業界について肌で学んでおくことも重要ですので、学生のうちにゲーム関連会社でアルバイトなどをしておくのもよいでしょう。アルバイトやインターンで実際の制作現場を体験しておくことで、入社後のギャップを減らすことができます。

また、ゲームシナリオのコンテストなどで賞を取っておくと、実際にどれくらい魅力的なシナリオを書けるのかという判断基準となるので、積極的に取り組んでみましょう。

近年ではスマートフォンゲームの普及に伴い、ゲームシナリオライターの需要は高まり続けています。ソーシャルゲームでは毎週のようにイベントストーリーが更新されるため、テキストを大量かつ迅速に供給できるライターが求められています。

ゲームシナリオライターに求められるスキル・資質

ゲームシナリオライターには、クリエイターに必要な独創性のほかに、地道な仕事を続けられる継続力やものごとを掘り下げて考える慎重性が求められます。具体的には次のようなスキルが重要です。

  • 文章力・表現力:魅力的なセリフや情景描写で読み手を引き込む文章を書く力。
  • 構成力:プレイヤーが没入できる物語の起承転結を設計する力。
  • インタラクティブ設計力:分岐するシナリオツリーを矛盾なく組み立てる論理的思考力。
  • リサーチ力:世界観に説得力を持たせるための調査・取材能力。
  • コミュニケーション能力:ディレクター・プランナー・プログラマーと連携してプロジェクトを進める力。
  • スピード:締め切りを守りながら大量のテキストを生産できる実行力。

ゲームシナリオライターになるためのおすすめ勉強法

ゲームシナリオライターを目指すなら、日頃からどのような練習や学習を積み重ねていけばよいのでしょうか。以下にいくつかの具体的な方法をご紹介します。

  1. ゲームを大量にプレイする:良いシナリオのゲームを徹底的に研究しましょう。「なぜこの場面で感動したのか」「なぜこのセリフが刺さるのか」を言語化する習慣をつけることが大切です。特にRPGやアドベンチャーゲームは参考になるシナリオが豊富です。
  2. 小説・映画・漫画から学ぶ:ゲーム以外のメディアからも物語の作り方を吸収しましょう。名作のプロットをノートに分解してみると、構成の基本が見えてきます。
  3. 自分でシナリオを書いてみる:ツクールやRenPyなどのゲーム制作ツールを使って、実際に短いゲームシナリオを書いてみましょう。完成させる経験を積むことが最大の学習になります。
  4. シナリオコンテストに応募する:各社のシナリオコンテストや同人ゲームイベントに参加することで、外部からのフィードバックを得られます。受賞歴があれば転職時の大きなアピール材料になります。
  5. シナリオの書き方を体系的に学ぶ:「シド・フィールドの脚本術」「SAVE THE CATの法則」「ゲームシナリオのドラマ技法」などの書籍は、物語構成の基礎を学ぶうえで役立ちます。

ゲームシナリオライターの年収・キャリアパス

ゲームシナリオライターの年収は、所属する会社の規模や担当するタイトルの規模によって大きく異なります。正社員の場合、初任給は月20〜25万円程度が一般的で、経験を積むにつれて30〜40万円台に上がるケースもあります。

フリーランスとして活動する場合は案件の単価や本数によって収入が変動しますが、実績のあるシナリオライターは文字単価3〜10円以上で受注することも珍しくありません。

キャリアパスとしては、シナリオライター→シナリオリーダー(複数ライターの管理)→シナリオディレクター→ゲームディレクター、といった流れが一般的です。自分でゲーム会社を立ち上げたり、ノベル作家として活動の幅を広げるケースもあります。

ゲームシナリオライターへの転職

シナリオライターはまだまだ新しい職種のため、未経験者でも応募可能としている求人が多いのが現状です。

ゲーム関連の企業で働いていた経験があれば職種に関わらず有利といえますし、ゲーム以外のジャンルであってもご自身のライティング作品があればアピールになるでしょう。ブログ・小説投稿サイトへの掲載作品、同人誌なども実績として提示できます。

ゲームは一人で作るものではありませんので、ゲームに関する知識や経験だけでなく、関わっている人たちと良好な関係を築き、円滑に業務を進行するためのコミュニケーション能力も必要です。

ゲーム業界やライティングの経験が無いようであれば、コミュニケーションやマネジメントの能力をアピールするとよいでしょう。また先述の通り、プログラミングやグラフィックに関する知識も身に着けておくとより良いでしょう。

転職活動の際に用意しておきたいポートフォリオには、次のようなものが有効です。

  • 自分で制作・公開したゲームのシナリオデータ(テキストファイルやスクリーンショット)
  • 小説投稿サイト(カクヨム・なろうなど)への掲載作品のリンク
  • 同人ゲームや同人誌として頒布した作品
  • コンテスト応募作品・受賞歴
  • 過去に携わったゲームタイトル・クレジット

ポートフォリオは量より質が大切ですが、「書ける量・書けるスピード」もゲーム業界では重視されます。複数の作品を揃えておくことで、幅広いジャンルに対応できることをアピールできます。

未経験からゲームシナリオライターへ転職するには

もしあなたが未経験からゲームシナリオライターへの転職を成功させたいのであれば、転職エージェントを活用するのがよいでしょう。

転職エージェントでは専任のキャリアアドバイザーがあなたに担当としてつきますので、あなたの希望や条件・適性などをみたうえで最適な求人を紹介してくれます。

特に未経験から異業種へ転職する場合には、その業界の情報や求人の傾向など転職のプロでなければわからない情報を得ることができますので、必ず転職エージェントへ登録するようにしましょう。

またクリエイティブ職の求人はクローズドのものも多く、転職エージェントごとに持っている情報が異なりますので、複数のエージェントに登録することが転職を成功させるための近道です。

転職エージェントへの登録は無料で、書類選考対策・面接対策・年収交渉まで幅広いサポートを受けられます。ゲーム業界への転職に特化したエージェントも存在しますので、まずは複数のサービスに登録して比較することをおすすめします。

ゲームシナリオライターに関するよくある質問

ここでは、ゲームシナリオライターへの転職を検討している方からよく寄せられる疑問にお答えします。

Q. ゲームシナリオライターになるために国語の成績は関係ありますか?
A. 文章力は確かに重要ですが、学校の国語の成績だけがすべてではありません。読者を引き込むストーリーを作る力や、キャラクターに命を吹き込む表現力は、実際に書き続けることで磨かれます。

Q. フリーランスでゲームシナリオライターとして活動することは可能ですか?
A. 可能です。まずはゲーム会社に就職して経験を積んだ後、独立するルートが一般的です。フリーランスになる際は、複数のクライアントと継続的に取引できる人脈と実績を築いておくことが重要です。

Q. ゲームシナリオとノベル・脚本の書き方は違いますか?
A. 基本的な物語の作り方は共通していますが、ゲームシナリオ特有の「分岐構造」「インタラクション」「繰り返しプレイへの対応」などの知識が求められます。また、スクリプトと呼ばれるゲームエンジン向けの特殊な書式にも慣れる必要があります。

Q. AIがシナリオを自動生成するようになったら職がなくなりますか?
A. AIはテキストを大量生成するツールとして活用される一方、物語の感情的な深さやプレイヤー体験の設計といった点ではまだまだ人間のクリエイターが求められています。AIをツールとして使いこなすスキルが、今後のシナリオライターには重要になるでしょう。

まとめ

いかがでしたか。

ゲームシナリオライターは、プレイヤーに感動・驚き・楽しさを届けられるクリエイティブな仕事です。文章を書くことへの情熱があれば、未経験からでも挑戦できる職種のひとつです。

本記事で解説したゲームシナリオライターへのステップを改めてまとめると以下の通りです。

  1. ゲームを徹底研究し、シナリオの仕組みを理解する
  2. ゲーム制作ツールを使って自分でシナリオを書いてみる
  3. コンテスト応募や同人ゲームで実績を積む
  4. ゲーム会社でアルバイト・インターンを経験する
  5. 転職エージェントを活用して本格的に求人を探す

ゲーム業界はスマートフォンゲームやインディーゲームの普及によって市場が拡大しており、シナリオライターへの需要は今後も増え続けることが予想されます。特にソーシャルゲームでは毎週のようにシナリオの更新が求められるため、質の高いシナリオライターは慢性的に不足しています。今こそチャレンジするチャンスといえるでしょう。

ゲームシナリオライターは、自分の書いた言葉で何百万人ものプレイヤーを感動させることができる、やりがいのある仕事です。あなたの好きなゲームへの情熱と言葉への愛着を武器に、ぜひキャリアチェンジを検討してみてください。

まずは自分の書いた文章をポートフォリオとして整理し、応募できる案件を探すことから始めてみてください。転職エージェントを上手に活用しながら、ゲームシナリオライターとしての第一歩を踏み出しましょう。

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