こんにちは。現役人事コンサルタントの高橋弘樹です。
「転職したいけれど、ブラック企業だったら嫌だなぁ」
「転職先が今以上のブラック企業だったら、人生、どうなってしまうのだろうか」
転職をしてみたいけれど、転職するまで会社の内情はなかなかわからず、転職に踏み切れない人は数多くいるのではないでしょうか。
でも、大丈夫です!
私はこれまで人事として約10年間、企業で採用担当を務めてきました。
転職先がブラックな企業かどうかは、求人票や面接などから読み取ることが可能なのです。
今回は、ブラックな転職先を見極める5つのポイントについて徹底解説させていただきます。
ブラック企業を見極めよう
ブラック企業とは、極端な長時間や労働や過剰なノルマを社員に強要し、賃金の不払いやパワハラ・セクハラが横行する劣悪な労働環境の企業の総称とされています。
企業の法令順守や長時間労働の是正など労働環境の改善が進むなかでも、いまだに世の中には多くのブラック企業が横行しています。
「残業は存在しない。ゆえに残業代というものも存在しない。定刻後に残っている社員は規則違反で残っているので本来なら処分しなければならないが、見逃しているだけ」と言われた。#本当にあったブラック企業の話
— フミコ・フミオ (@Delete_All) December 5, 2017
https://twitter.com/lastredshoulder/status/937926725094203392
https://twitter.com/enoking1923/status/937885676699238401
https://twitter.com/wewewee85s/status/937855684334444545
ブラック企業に勤め続けると肉体や精神に大きなダメージを受けることになります。
あなた自身の人生を守るためにも、ブラック企業を見極める目を持つことが大切です。
ブラックな企業には特徴がある
ブラックな企業には、特徴があります。
・年間休日が少なく、労働基準法ギリギリの104日付近しか休日がない
・面接官が猫背気味で、自信なさげである
・会社内に活気がない。挨拶をしても社員から帰ってこない
・みなし残業制度を導入している
・同族企業で、中小企業
それぞれについて解説させていただきます。
1.年間休日が少なく、労働基準法ギリギリの104日付近しか休日がない
1年間を週に分けると52週間あります。
よって土日休みを最低限守ろうとすれば、年間で104日は休日が必要となってきます。
ブラックといわれる会社では、104日以下の休日になっていることが多いです。
社員を労働基準法ギリギリの労働時間まで使おうと考えるから、休みが少なくなっています。
祝日などを合わせると年間休日は120日以上必要なので、こうした年間休日が104日であったり、その付近の数字の企業はかなりブラックであるといえます。
2.面接官が猫背気味で、自信なさげである
面接官に覇気がないというケースも気をつけてチェックしてください。
面接に出てくる人事の社員は会社の顔です。
人事のレベルでその会社の人材レベルがわかると人材業界では言われているほどです。
その会社の顔たる人事の社員が覇気がなく、自信なさげであれば、相当ストレスのたまる環境下で仕事をしていることが分かります。
面接官の顔色が消耗していたり、やる気なさげであれば会社のトップダウンが激しく、現場が疲弊している可能性があります。
また、最終面接で人事担当者は一切話さず、経営者が一方的に面接を進めている場合も、かなりブラックなワンマン企業の可能性があります。
小さな違和感を見逃さないようにしてください。
3.会社内に活気がない。挨拶をしても社員から帰ってこない
会社の受付以外の、その周辺にいる社員が挨拶をしてもかえってこない会社も注意が必要です。
社会人として挨拶をするのは当たり前のことです。
これが出来ていない社員がいるということは社内で常識的な行動がなされていないか、業務に忙殺されすぎて社員に余裕がないということです。
基本的なことをしっかりとできる会社は、儲かることもありません。
しっかりとチェックしてください。
4.みなし残業制度を導入している
みなし残業制度を導入している企業には注意をするようにしてください。
みなし残業制度とは、一定の残業時間をしてもしなくても、残業したとして支給する制度です。
労務管理がいい加減な会社が導入することが多く、みなし残業を30時間分までしか支給しないと決めている会社ではそれ以上残業しても残業代を支払わないという悪質な企業の可能性もあります。
特に中小企業で多い制度ですが、みなし残業にすると労務管理をしっかりしていないこともあり、無償での残業が横行する傾向にあります。
出来るだけみなし残業制度を導入している企業は避けて、しっかりと実残業時間に応じて残業代を支給する会社を選んで転職活動をするようにしてください。
5.同族企業で、中小企業
同族企業で、会長・社長・取締役などの役員全員が同じ苗字の人が占めている企業には注意してください。
どれだけ努力しても出世できない可能性が高いです。
一族経営の中小企業では特に、社員を貴重な働き手として認識するのではなく、コストのように扱う企業も多いです。
全ての同族の中小企業がそうではありませんが、社長の身内に常に気を使うことになるの仕事をしにくいということもあります。
ここまではブラック転職先を見極める5つのコツをご紹介しました。
ここからは、ブラック転職先に入らないための方法をご紹介いたします。
ブラック企業に転職しないために大切なことは、求人票を精査すること
ここまでの紹介したポイントから、ブラック企業に転職しないために大切なことは次の3つです。
・求人票をよく精査する
・年間休日数、みなし残業の有無をチェック
・ホームページで役員の名字をチェック
まずは実際に応募する前に、求人情報を隅から隅まできちんとチェックしましょう。
企業のホームページからは、同族企業でないかどうかをチェックすることが可能です。
ブラック企業に入社しないためには、会社の情報を徹底的に調べることが何よりも大切です。
あなた自身の人生を守るためにも、しっかり下調べをして転職先を選ぶ習慣をつけましょう。
転職エージェントを活用しよう
ブラック企業に転職しないためのもうひとつの方法は、転職の専門家にアドバイスを求めるという方法です。
転職エージェントでは専任のキャリアアドバイザーがあなたに担当としてつきますので、あなたの希望や条件・適性などをみたうえで最適な求人を紹介してくれます。
信頼できる転職エージェントでは、あらかじめブラック企業を排除した上で求人を紹介してくれるので安心ですね。
ここでは私がおすすめする転職エージェントとその特徴について簡単にご紹介いたします。
どれも大手のエージェントですので、3社とも登録することをおすすめいたします。
リクルートエージェント
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パソナキャリア
転職エージェントでは応募者の年収によってサポートの質が変わることもありますが、パソナキャリアは年収にかかわらず手厚いサポートやフォローを受けられるとの定評があります。
自身のキャリアに自信が無い場合や他のエージェントで思ったようなサポートを受けられなかった場合には是非登録してみてください。
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”良禽は木を択んで棲む”といわれるように、優秀な人は働く会社を選びます。
みなさんも、くれぐれもブラック企業にあたらないよう、細心の注意を払って転職活動を行うようにしてください。
みなさんの転職活動がうまくいくことお祈りしております。
では!
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