クリエイター図鑑

小説家の主な仕事内容・なり方・転職について

こんにちは、アイデア総研の大澤です。

子どものころから本が大好きで、いつかは自分の書いた物語を世に出したい——そんな夢を抱いているサラリーマンの方もいるのではないでしょうか。

今回は小説家の仕事内容・なり方・転職について詳しく解説します。小説家という仕事の実態や、社会人から小説家を目指すための現実的なアプローチを知りたい方は、ぜひ最後まで読んでいただければ幸いです。

小説家の仕事内容

小説家の仕事は、その名の通り小説を書くことです。

だいたいの小説家は専門のジャンルを持っており、それに沿った作品づくりを行います。

場合によっては小説家自身の書きたいものではなく、編集部の売りたいものの執筆を要求されることもあるようです。

かつては新聞や雑誌などに掲載されたものが単行本化するという形式が一般的でしたが、最近では作品がインターネット上で発表され、それが書籍化するという形式も多くなってきています。

単行本化には、元々メディア媒体に掲載されていたものをまとめる場合と、ゼロから作品を書き下ろす場合があります。

そうして出版された書籍の印税が、小説家の主な収入となります。

勤務時間が固定されている職業とは異なり、いつでも好きな時に仕事ができるという側面がありますが、多くの小説家は執筆する時間を決め、締め切りに間に合うようにタイムスケジューリングを行っているようです。

小説家の収入について

小説家の収入は主に印税から成り立ちます。一般的な印税は本体価格の7〜10%程度で、発行部数によって収入が大きく変わります。

例えば本体価格1,500円の小説が1万部売れた場合、印税が10%なら150万円の収入になります。しかし、デビュー作の初版が1万部というのは実はかなりハードルが高く、5,000部程度のスタートも珍しくありません。

そのため、小説家として生計を立てることは非常に難しく、多くの小説家は兼業(会社員・ライター・講師など)をしながら作品を書き続けているのが現実です。

一方で、ヒット作が生まれれば収入は大きく跳ね上がります。人気作家になれば映像化・漫画化などのメディアミックス収入も加わり、年収数千万円に達するケースもあります。

小説家になるには

小説家になる一般的な方法は、出版社が主催している文学賞で受賞をし、その作品が書籍化されるという方法です。

文学賞を受賞していれば、わかりやすくご自身の小説家としてのステータスを築くことができます。

文学賞を受賞する以外の方法としては、直接出版社に作品を持ち込んだり、出版社と契約して自費出版を行うという方法もあります。

ただしその場合は読者に対してアピールできる材料が乏しいため、せっかく書籍を出したとしても収入につながるほど売れない可能性もあります。

近年注目される「なろう系」小説家の道

近年では、小説投稿サイト(「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアップ+」など)で作品を公開し、人気が出て書籍化されるというルートが注目されています。

これらのプラットフォームは無料で使えるため、初期費用なしに作品を発表できます。アクセス数やブックマーク数が高まると、出版社からスカウトがくることもあり、実力さえあれば文学賞なしでデビューできる時代になっています。

特に異世界ファンタジー・ラブコメ・ミステリーなどのジャンルは人気が高く、サラリーマンが副業として週末だけ執筆する形でデビューした事例も少なくありません。

小説家に求められる資質とは

小説家にはクリエイターに必要な独創性のほかに、信じた道を突き進む自己信頼性や感受性の強さが求められます。

また、長編小説を書き上げるための継続力と忍耐力も非常に重要です。アイデアが浮かんでも、それを一冊の本として書き上げるには数ヶ月〜年単位の時間がかかります。その間、筆が進まない時期や自信を失う時期を乗り越えていく精神的タフさが求められます。

さらに、人の気持ちを動かすストーリーを書くためには、日常生活での豊富な観察と経験の蓄積も必要です。多様な人々との交流や読書量の多さが、作品に深みと説得力をもたらします。

小説家への転身

小説家に転身した人には、様々なジャンルの出身者がいます。

最近では芸能人が本を出して話題になることがありますが、そのように現職は別にありながら書籍を出版する人や、元は教師だったという人、編集者から小説家になる人、風俗嬢から転身する人もいたりと、かなり幅広いジャンルの人々が小説家に転身しています。

結局のところ、自身の作品が魅力的なものであるかどうかに全てがかかっているといえるでしょう。

そのため、人と変わった経歴や価値観を持つ人の方がむしろ人を惹きつける作品を生み出せる可能性があります。

未経験から小説家へ転身するには

もしあなたが未経験から小説家への転身を目指すのであれば、まずは編集者への転職を目指してはいかがでしょうか。

編集者になることで、小説家を目指すうえで必要なことがいろいろと見えてくるかもしれません。

未経験から編集者を目指すなら、転職エージェントを活用するのがよいでしょう。

転職エージェントでは専任のキャリアアドバイザーがあなたに担当としてつきますので、あなたの希望や条件・適性などをみたうえで最適な求人を紹介してくれます。

特に未経験から異業種へ転職する場合には、その業界の情報や求人の傾向など転職のプロでなければわからない情報を得ることができますので、必ず転職エージェントへ登録するようにしましょう。

小説家の仕事

会社員をしながら小説家を目指す方法

「今の仕事を辞めてまで小説家を目指すのはリスクが高い」というサラリーマンの方に向けて、会社員を続けながら小説家を目指す現実的な方法をご紹介します。

まず「書く習慣」を作ることから始める

毎日少しでも文章を書く習慣をつけることが第一歩です。朝の通勤電車で10分、昼休みに15分、寝る前に20分——こうした「スキマ時間の積み重ね」が、月に換算すると数万字の執筆量になります。

最初から長編小説を書こうとせず、短編や随筆、ブログ記事などで「書くこと」に慣れることが大切です。

投稿サイトで作品を公開してフィードバックを得る

「小説家になろう」などの無料投稿サイトに作品を公開することで、リアルタイムで読者の反応を得ることができます。アクセス数・ブックマーク数・コメントなどのフィードバックから、自分の作品の何が刺さり何が刺さらないかを学ぶことができます。

読者からの反応があると執筆のモチベーションも上がり、継続しやすくなるというメリットもあります。

文学賞に挑戦する

毎年、多くの出版社が新人文学賞を開催しています。応募作品のレベルは高いですが、一つの目標として文学賞への応募を目指すことで、締め切りに向けて集中して執筆する習慣が身につきます。

「賞を取る」ことが目的ではなく、「完成した作品を世に問う」という行為自体が自分のレベルを上げていきます。

小説家を目指す前に知っておきたいこと

「小説家になりたい」という夢を持つことは素晴らしいことです。しかし、実際に行動に移す前に、現実を正確に把握しておくことが重要です。夢を諦めるためではなく、より賢く目標に近づくための準備として、以下のポイントを確認しておきましょう。

まずは「完成させる力」を養う

多くの小説家志望者が最初につまずくのが「書き始めたものを最後まで完成させること」です。アイデアを思いついて書き始めても、途中で行き詰まったり、モチベーションが落ちたりして未完のまま終わってしまうことが珍しくありません。

まずは短編小説を1本完成させることを目標にしましょう。2,000文字〜5,000文字程度の短編を、最初から最後まで書き切ることで「物語を完成させる力」が身につきます。完成させることができれば、次はもう少し長い作品に挑戦するという段階的なアプローチが効果的です。

読書量と作品の質は比例する

優れた小説家のほとんどが口を揃えていうのが「たくさん読むこと」の重要性です。読書は単なる娯楽ではなく、文章の構造・表現技法・物語の展開パターンを学ぶ最高の教科書です。

自分が書きたいジャンルの名作を精読することはもちろん、普段読まないジャンルにも積極的に触れることで、表現の幅が広がります。目安として、小説家を目指すなら年間50冊以上の読書を習慣にすることをお勧めします。

批評を受け入れる精神的強さを持つ

小説家として成長するためには、自分の作品に対するフィードバックを受け入れることが不可欠です。投稿サイトでのコメント、文学賞の選評、編集者からの指摘——いずれも厳しい言葉が含まれることがあります。

しかし、その批評の中にこそ成長のヒントが隠れています。批評を「自分への否定」ではなく「作品への改善提案」として受け取れるメンタリティを鍛えることが、長期的に活躍する小説家への道につながります。

サラリーマンとしての経験を武器にする

現在会社員として働いているあなたには、小説家として大きなアドバンテージがあります。それは「リアルなビジネスの現場を知っている」ということです。

上司との葛藤、理不尽なノルマ、職場の人間関係、会議での言葉の駆け引き——こうした経験は、ビジネス小説やサラリーマンを主人公にした現代小説に深いリアリティを与えることができます。「自分にはこれしか経験がない」ではなく、「この経験があるからこそ書ける作品がある」という発想の転換が重要です。

小説家の仕事

小説家デビューを加速させるための実践的ロードマップ

「いつか書こう」と思い続けているだけでは、夢は現実になりません。具体的なロードマップを持つことで、行動が変わります。ここでは、サラリーマンが会社員を続けながら小説家デビューを目指すための6ヶ月ロードマップをご紹介します。

1〜2ヶ月目:書く習慣をつける

まずは毎日最低でも400〜500文字を書く習慣をつけることから始めます。テーマは何でも構いません。日記でも随筆でも、好きな本の感想でも。とにかく「毎日書く」を継続することが最初のゴールです。

この段階では質よりも習慣の定着を優先してください。毎日継続できるよう、時間帯(朝の通勤電車、昼休み、寝る前など)を固定することをお勧めします。

3〜4ヶ月目:短編小説を完成させる

書く習慣が身についたら、3,000〜5,000文字の短編小説に挑戦します。ジャンルは自分が最も情熱を持てるもの(恋愛、ミステリー、ファンタジー、ビジネス小説など)を選びましょう。

完成した作品を「小説家になろう」などの投稿サイトに公開してみてください。読者の反応(アクセス数、ブックマーク、コメント)を通じて、自分の作品の強みと課題を客観的に把握できます。

5〜6ヶ月目:文学賞への応募準備

短編を複数完成させたら、長編小説か中編小説の執筆に挑戦します。同時に、自分が目指すジャンルに合った文学賞をリサーチし、応募締め切りを目標にした執筆スケジュールを組みます。

文学賞への応募は「受賞すること」よりも「締め切りに向けて作品を完成させること」に意味があります。応募の経験を重ねることで、作家としての実力が着実に積み上がっていきます。

小説家の仕事

まとめ

いかがでしたか。今回は小説家の仕事内容・なり方・転身方法についてご紹介しました。

今回のポイントを振り返ります。

  • 小説家の主な収入は印税。ヒット作が生まれなければ兼業が現実的
  • なるための方法は文学賞受賞・持ち込み・小説投稿サイトからの書籍化など多様化している
  • 求められる資質は独創性・感受性・継続力・忍耐力・豊富な観察と経験の蓄積
  • 会社員を続けながら執筆習慣をつけ、投稿サイトや文学賞で実力を磨くのが現実的なルート
  • 経歴や価値観がユニークな人ほど魅力的な作品を生み出せる可能性がある

小説家への道は決して平坦ではありませんが、今の時代はインターネットを活用することで「書ける環境」「発表できる場」「フィードバックをもらえる機会」がゼロコストで整っています。まずは今日から書き始めることが、夢への第一歩です。

サラリーマンとしての日々の経験は、小説の素材として何ものにも替えがたい財産です。「書く時間がない」ではなく、「今日のスキマ時間に何文字書けるか」という視点で、今日からスタートしてみましょう。

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