クリエイター図鑑

パッケージデザイナーの主な仕事内容・なり方・転職について

こんにちは、アイデア総研の大澤です。

スーパーの棚に並ぶ商品を手に取ったとき、「このパッケージのデザインがかわいい」「このパッケージだから選んだ」という経験はありませんか?商品の第一印象を決定するパッケージデザインは、購買行動に直接影響する重要なクリエイティブ領域です。今回は、パッケージデザイナーの仕事内容から転職のポイントまで詳しく解説します。

パッケージデザイナーの仕事

パッケージデザイナーの仕事内容

パッケージデザイナーは、食品・飲料・化粧品・日用品・医薬品・電子機器など、あらゆる商品の容器・包装・外箱などのパッケージをデザインする専門職です。

パッケージデザインの目的は「商品を保護すること」だけではありません。消費者に商品の魅力・価値・ブランドイメージを視覚的に伝え、「この商品を買いたい」という購買意欲を刺激することが最大の役割です。

パッケージデザイナーの主な業務は以下の通りです。

  • クライアントへのヒアリング(ターゲット・コンセプト・競合品の分析)
  • パッケージのビジュアルコンセプト立案
  • ロゴ・タイポグラフィ・イラスト・写真などのグラフィックデザイン
  • 素材(紙・プラスチック・ガラス・金属など)の選定
  • 構造設計(箱の形・開封方法・展開図の設計)
  • 印刷仕様の確認(特殊印刷・エンボス・箔押し等の提案)
  • 試作品(サンプル)の確認と修正
  • 量産化に向けた印刷・製造業者との調整

パッケージデザインは2Dのグラフィックと3Dの立体構造の両方を考慮する必要があり、「平面で美しいだけでなく、立体にしたときに美しく見える」設計が求められます。また食品・医薬品などの場合は、法規制(原材料・成分表示・賞味期限の記載方法など)への対応も重要な業務です。

パッケージデザイナーになるには

パッケージデザイナーになるためには、グラフィックデザインの基礎知識に加えて、印刷技術・素材知識・構造設計の理解が必要です。

美術大学・デザイン専門学校でグラフィックデザインを学ぶ
グラフィックデザイン・プロダクトデザイン・パッケージデザインを学べる学校で基礎を身につけ、デザイン事務所・パッケージ専業デザイン会社・メーカーのデザイン部門へ就職するのが一般的なルートです。

グラフィックデザイナーからのキャリアチェンジ
広告・印刷物のグラフィックデザイナーとしての実務経験を積んだ後、パッケージデザインに特化した分野へ転向するルートです。Adobe IllustratorやPhotoshopのスキルはそのまま活用できます。

役立つ資格としては「パッケージマイスター(公益社団法人日本パッケージデザイン協会認定)」などがあります。また、Adobeの認定資格(Adobe Certified Expert)も業界での信頼性向上に役立ちます。

パッケージデザイナーに求められる資質とは

パッケージデザイナーにはクリエイターに必要な独創性のほかに、消費者の購買行動を理解するマーケティング的思考や、素材・印刷技術に関する豊富な知識が求められます。

パッケージデザイナーに向いている人の特徴として以下のような点が挙げられます。

  • スーパーやコンビニでパッケージをじっくり観察してしまうような人
  • 平面デザインと立体構造の両方を考えられる空間認識力がある人
  • 消費者心理・購買行動に興味があり、マーケティングの知識も深めたい人
  • 印刷・素材・製造工程に関心があり、技術的な詳細にこだわれる人
  • 法規制や仕様書の確認など、細かいチェック作業を丁寧にこなせる人
パッケージデザイナーの仕事

パッケージデザイナーの年収・待遇

パッケージデザイナーの年収は、勤務先の規模・経験年数によって異なります。

  • 20代(アシスタント・ジュニアデザイナー):250万〜380万円
  • 30代(シニアデザイナー):380万〜550万円
  • 40代以降(アートディレクター・デザインディレクター):550万〜800万円以上

大手食品・化粧品メーカーのインハウスデザイナーとして採用された場合は、安定した収入と充実した福利厚生が期待できます。フリーランスのパッケージデザイナーは、1案件あたり数十万〜数百万円の案件を受けることがあり、人気デザイナーになれば高収入が可能です。

パッケージデザイナーの仕事

パッケージデザイナーへの転職

パッケージデザイナーの求人は、デザイン事務所・パッケージ専業デザイン会社・食品・化粧品・日用品などのメーカーのデザイン部門などにあります。AdobeのIllustrator・Photoshopのスキルは必須で、ポートフォリオの充実が採用の鍵です。

グラフィックデザイナーからパッケージデザイナーへのキャリアチェンジは比較的一般的で、印刷・素材の知識を加えることでスムーズに移行できます。マーケティング・商品企画の経験者がデザインスキルを習得してパッケージデザイナーに転向するケースもあります。

未経験からパッケージデザイナーへ転職するには

もしあなたが未経験からパッケージデザイナーへの転職を成功させたいのであれば、転職エージェントを活用するのがよいでしょう。

転職エージェントでは専任のキャリアアドバイザーがあなたに担当としてつきますので、あなたの希望や条件・適性などをみたうえで最適な求人を紹介してくれます。

特に未経験から異業種へ転職する場合には、その業界の情報や求人の傾向など転職のプロでなければわからない情報を得ることができますので、必ず転職エージェントへ登録するようにしましょう。

またクリエイティブ職の求人はクローズドのものも多く、転職エージェントごとに持っている情報が異なりますので、複数のエージェントに登録することが転職を成功させるための近道です。

パッケージデザイナーを目指す具体的なステップは以下の通りです。

  1. Adobe Illustratorを習得し、実際の商品パッケージをリデザインしてポートフォリオを作る
  2. パッケージ素材・印刷技術に関する本や業界情報を読み込む
  3. グラフィックデザイナーとして実務経験を積み、パッケージデザイン案件に関わる
  4. パッケージマイスターなどの資格取得を目指す
  5. 転職エージェントと相談しながら、メーカーやデザイン事務所の求人を探す

 

いかがでしたか。パッケージデザイナーは、消費者の購買行動に直結する力を持つ影響力の大きなクリエイティブ職です。環境配慮型パッケージ・SDGsデザインなど、社会課題とデザインが交差する新しいテーマも広がっており、今後ますます注目される分野です。「デザインで人の行動を変えたい」というあなたには、ぜひ挑戦していただきたい職業です。まずはAdobeのソフトを使い始めて、身の回りの商品パッケージのリデザインから取り組んでみてください。

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