クリエイター図鑑

童話/絵本作家の主な仕事内容・なり方・転職について

こんにちは、アイデア総研の大澤です。

「絵本作家になりたい」という夢を持っている大人は意外と多いものです。子どもの頃に大好きだった絵本の世界を、今度は自分が創り出す側に立つ——そんな憧れを持っているサラリーマンの方に向けて、絵本作家の仕事内容から転職のリアルまで詳しく解説します。

童話・絵本作家の仕事

絵本作家の仕事内容

絵本作家は、子ども(あるいは大人)向けの絵本の文章(テキスト)と絵(イラスト)を制作する職業です。

絵本作家の仕事は大きく2つのスタイルに分かれます。①文章と絵の両方を自分で手がける「作家兼イラストレーター」型と、②テキスト専門の作家と絵を描くイラストレーターが分業するチーム型です。出版社によってどちらのスタイルが多いかは異なりますが、近年はチーム型も増えています。

絵本作家の主な業務は以下の通りです。

  • テーマ・コンセプトの設定(「子どもに何を伝えたいか」を考える)
  • ストーリーと文章の作成(短くても深みのある言葉が求められる)
  • イラストのラフスケッチとカラー仕上げ(自分で描く場合)
  • 出版社の編集者との打ち合わせと修正対応
  • 校了・入稿・出版後の販促活動(サイン会・読み聞かせイベントなど)

絵本は薄くて短い媒体ですが、限られたページ数の中に「驚き・感動・学び・温かさ」を凝縮させるため、非常に高い表現力が求められます。プロの絵本作家は、1冊の作品に数ヶ月〜数年をかけることも珍しくありません。

また、人気絵本作家は読み聞かせイベント・幼稚園や保育園の訪問・TVやラジオへの出演など、著者としての広報活動も重要な仕事の一つです。絵本は親子で共有されるメディアであるため、作品だけでなく作家自身のキャラクターも注目されます。

絵本作家になるには

絵本作家になるための特定の資格や学歴は必要ありません。しかし実際には、以下のようなルートを経てデビューするケースが多いです。

出版社の絵本コンペ・公募への応募
講談社・小学館・福音館書店・白泉社・偕成社など、主要な絵本出版社が定期的に絵本コンテストや新人賞を開催しています。受賞・入選を機に担当編集者がつき、デビューへの道が開けるケースがあります。最初の一歩として最も一般的なルートです。

絵本専門学校・イラスト系学校での学習
絵本制作・イラストレーション・絵画を学べる専門学校や通信講座を通じてスキルを磨き、出版社や編集者と繋がるルートです。絵本コミュニティへのアクセスも生まれやすく、作品発表の機会を得やすいです。

SNS・個人出版での自己発信
InstagramやX(旧Twitter)でイラストや絵本のコマを定期投稿して注目を集め、出版社からのオファーを受けるルートが近年増えています。フォロワー数や作品へのエンゲージメントが「作品の需要」を可視化します。

個人出版(自費出版・電子書籍)での実績作り
Amazonなどで自費出版・電子出版を行い、実績と読者レビューを積み上げることで、商業出版の機会を呼び込む方法もあります。

絵本作家に求められる資質とは

絵本作家にはクリエイターに必要な独創性のほかに、子どもの視点に寄り添える共感力や、シンプルな言葉で深いメッセージを伝える表現力が求められます。

絵本作家に向いている人の特徴は以下のようなものです。

  • 子どもの頃に絵本が大好きで、今でも絵本を楽しめる感性がある人
  • シンプルな言葉や絵で「本質」を表現することが好きな人
  • 子どもの気持ちや視点を自然に理解できる共感力がある人
  • 長期間にわたって一作品を粘り強く作り続けられる人
  • 読み聞かせや子どもとのふれあいを楽しめる人
童話・絵本作家の仕事

絵本作家の収入・年収

絵本作家の収入は、出版実績・印税率・販売部数によって大きく異なります。商業出版の場合、印税率は通常5〜10%程度で、初版部数が3,000〜5,000部の場合の印税収入は数十万円程度になります。ロングセラー作品になれば重版を重ねるたびに印税が入り、累計で数百万〜数千万円になるケースもあります。

しかし多くの絵本作家は、出版収入だけでは生計を立てられず、イラストレーター・デザイナー・教育者などの職業と兼業しているケースが多いのが現実です。絵本作家専業で生活できているのは、ごく一部の人気作家に限られます。

童話・絵本作家の仕事

絵本作家への転職・副業

絵本作家は「転職」というよりも「副業・兼業」として始めることをおすすめします。現在の仕事を続けながら、休日や空き時間を使って絵本制作を続け、コンテストへの応募や自費出版を繰り返すことで実績を積んでいくアプローチが現実的です。

絵本制作に関連する副業として、以下のような仕事もあります。

  • 絵本のイラストレーターとしてのフリーランス活動
  • 子ども向けワークショップ・読み聞かせイベントの講師
  • 絵本に関するブログ・SNSアカウントの運営(広告収入・PR案件)
  • 教育機関・図書館での読み聞かせボランティア(実績積み上げ)

未経験から絵本作家へ転職するには

もしあなたが未経験から絵本作家への転職を成功させたいのであれば、転職エージェントを活用するのがよいでしょう。

転職エージェントでは専任のキャリアアドバイザーがあなたに担当としてつきますので、あなたの希望や条件・適性などをみたうえで最適な求人を紹介してくれます。

特に未経験から異業種へ転職する場合には、その業界の情報や求人の傾向など転職のプロでなければわからない情報を得ることができますので、必ず転職エージェントへ登録するようにしましょう。

またクリエイティブ職の求人はクローズドのものも多く、転職エージェントごとに持っている情報が異なりますので、複数のエージェントに登録することが転職を成功させるための近道です。

絵本作家を目指す方への実践的なアドバイスをまとめると以下の通りです。

  • まずは「作りたい絵本のテーマ」を1つ決めて、1冊分のラフを作ってみる
  • 出版社の新人賞・絵本コンテストに積極的に応募して編集者に作品を見てもらう
  • SNSでイラストや絵本ページを定期的に発信して読者との接点を作る
  • 絵本作家の勉強会・コミュニティに参加して業界の情報を収集する
  • 出版業界への転職も視野に入れて、編集者や出版社との関係性を構築する

 

いかがでしたか。絵本作家は「子どもの心に届く言葉と絵」を作り出す、特別な感性と忍耐力が求められる職業です。すぐに専業で食べていくことは難しい世界ですが、副業や兼業からスタートして着実に実績を積むことは十分に可能です。あなたの「子どもたちに伝えたいこと」が詰まった一冊の絵本が、世代を超えて読み継がれる——そんな夢を諦めずに追いかけてください。

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