こんにちは、アイデア総研の大澤です。
誰の人生にも、一生を左右するような転機を迎えるときがやってきます。
学校の卒業・就職・結婚・出産・退職・定年などの重要なライフイベントを経験するなかで、大事な決定を下すために必要なものはなんでしょうか。
経験のあるアドバイザー、同じような環境にいる友達の意見、ガイドブックやノウハウ本・・・
いえいえ、どれでもありません。
実際のところ、「自分自身がどうしたいのか」をはっきり知っておくということが一番大事なのです。
たとえば、どこかにドライブに行く時のことを思い描いてみてください。
地図があっても、カーナビがあっても、自分がどこに行きたいかを決めていなければどこにも行けません。
その都度、見かけた標識に沿って思いつくままに走って行っても、結局は同じところをぐるぐる回っているということもあるでしょう。
走り出す前にしっかりと自己分析をしなければ、一度しかない人生をムダにしてしまいかねません。
自分のことは自分が一番知っているように思えて、なかなかそうも言い切れませんよね。
今日は、あなたの人生の指標となるマインドマップを使った自己分析のやり方を取り上げたいと思います。
マインドマップで自己分析をするための3つの方法
マインドマップで自己分析をするために重要なのは「あまり考え込まずに、どんどん書く」ということです。
マインドマップの生みの親であるトニー・ブザン氏は、このマインドマップの書き方を「速射マインドマップ」と呼んでいます。
手を止めずに思いつくままに書き出していくことで、深層心理が湧き出てきます。
あまり考えすぎると、理性の力が内面の本当の気持ちを押し殺してしまいます。
誰にも見せる必要はないのですから、ともかく思いつくままに、自由に書いていきましょう。
自分について知る
誰しも自分自身のことは、わかっているようで意外とわからないものです。
客観的な立場に立って自分についてのマインドマップを書き出していくと、徐々に自分のことがわかってきます。
まずは自分史の筋書きを作る要領で「経歴」を書き出してみてください。
思い出せるところからでかまいません。
幼少期、学生時代、社会人になってから、どんなことを経験してきましたか。
どんなことを感じてきたでしょうか。
思うがままに書き出しましょう。
自分の長所や短所はどうでしょうか。
これまで親や先生、友人から、どんなことをほめられたり、評価されたりしましたか。
どんなことを怒られてきたでしょうか。
自分を第三者的に見て評価すると、何が得意で何が苦手でしょうか。
自分の好みはどうでしょうか。
何が好きで、何が嫌いですか。
自己分析のためにマインドマップを書き出していくと、自分という存在が唯一無二で、ほかにはいないということがわかります。
まったく同じ経歴を持ち、同じ長所や短所を持ち、好みまで同じという人は、この世界にたった一人もいないのです。
どれほど友人や兄弟と似ているなと思っていても、人は一人ひとり違うことがわかります。
そして結局は自分がどこに行きたいのかも自分自身で決めなければいけないのです。
自分を取り巻く環境
次に自分を取り巻く環境をマインドマップで書き出してみましょう。
よく「友達を見ると、その人がどんな人かわかる」と言われます。
同じように自分の友達や知り合い、いつも接している人を分析していくと、自分がどんな人かが分かってきます。
これは間接的に行う自己分析と言えるでしょう。
現在の職場はどんなところですか。
どんな人と仕事前や休憩時間、仕事後に時を過ごすことが多いでしょうか。
家族はどんなタイプの人ですか。
特に配偶者はどうでしょうか。
まったく性格が違うよねと思っていても、実は根本的なところで似ていたりしませんか。
オンラインでもオフラインでも、どんな人と親しいですか。
親友と言える人がいますか。
思いつくままにマインドマップで友達を書き出していくと、意外な類似点が明らかになってくるものです。
そして、それはたった一人のあなた自身を中心につながっている人たちなのです。
もうすでに、かなり割合で自己分析が進んだのではないでしょうか。
そして自分のことがわかると、自分の行きたい方向性も分かってくるものです。
将来の方向性
トニー・ブザン氏は将来の方向性を探るマインドマップを作るにあたり、次のようなブランチ(枝)を作ることを提案しています。
そしてそれらを過去・現在・将来の時間軸で分析していきます。
- ビジネス(過去にどんな仕事を行ってきたか、今はどんな仕事か、将来はどんな仕事をしたいと思っているのか)
- 学習(これまでどんな知識を蓄えてきたか、今はどんな知識を活用しているか、将来はどんなことを学びたいか)
- 健康(これまでの健康状態はどうだったか。今はどうか、将来はどのようになりたいか)
- 願望(何になりたくてどんな努力をしてきたか、今は何を願っているか、将来はどうなのか)
- 問題(これまで、どんな問題にぶつかり、どんな悩みを抱えてきたか、今はどんな障害があるか)
このように時間軸を枝(ブランチ)にしてマインドマップで自己分析をしていくと、過去から現在に至るまで、自分が一定の方向性をもって生きてきたことがわかります。
どれだけ適当に流されるままに生きてきたという人でも、知らず知らずのうちに自分で選んできたのです。
その方向性が分かれば、ようやく自分はどこに行きたいのかという究極の問いの答えが出始めてくることでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
もしあなたがマインドマップでしっかりと自己分析を行うなら、1時間や2時間では足りないでしょう。
休みの日にじっくり時間を取って、半日を費やして考えてみるのも悪くないですね。
自分自身のことをしっかり分かっている人は、大事な決定を後悔することなく下せるものです。
自分の進むべき道に迷うことがあったら、ぜひマインドマップによる自己分析を試してみてください!
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