こんにちは、アイデア総研の大澤@idea_sokenです。
アイデア総研の記事の中で何度も触れているように、アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせに過ぎません。
つまり多くのアイデアを効率よく生み出すためには、既存の要素の新しいパターンの組み合わせを片っ端から効率よく試していくことが有効です。
今回は海外サイトThink Jar Collectiveより、バラバラな単語からアイデアを量産するテクニック”ランダムワード発想法”をご紹介したいと思います。
この方法を用いれば、手軽にほぼ無限の新しいアイデアを生み出すことができるようになります。
もし可能でしたら、お手元に辞書をひとつ用意してからこの続きを読んでみてください。
では早速ご紹介したいと思います!
ランダムな単語からアイデアを量産するテクニック
一見して関連性のないランダムな単語は、湖に落とされた小石のようなものです。
単語同士のもつ関連性やつながりがうみだす波紋が、ハッと驚くようなすばらしいアイデアを生み出すこともあります。
今回は、ランダムに選んだ単語からアイデアを量産するテクニックをご紹介いたします。
アイデアのもととなる、まったく関連のないランダムな単語を選ぶ方法はいくつかあります。
お手元に辞書は用意できましたか?
どのページでもよいので適当に辞書を開いて、目を閉じてページの中の単語を指さしてランダムに選んでみましょう。
選んだ単語が名詞でないなら、次に登場する名詞まで飛ばします。
別の方法として、適当なページ数(たとえば22ページ)を思い浮かべるのもアリです。
そしてそのページ内での単語の位置を思い浮かべます(たとえば10番目など)。
そうしたら、辞書の22ページを開いて10番目の単語に進みます。
もし選んだ単語が名詞でないなら、最初の名詞にたどり着くまで飛ばします。
もしお手元に辞書がなかった場合は、他のどんな情報源を使っても構いません(たとえば雑誌、新聞、本、電話帳など)。
その場合も同様に、目を閉じて適当なページを開いてページ内のどこかを指さします。
そして指からもっとも近い名詞を選びます。
まずはこの方法を使って、5つの単語をピックアップしましょう。
(ピックアップした単語は、ノートなどにメモしておいてください)
今回アイデアの必要なテーマは”自動車を改善すること”だと仮定してみましょう。
今回ランダムな単語リストから選んだランダムな単語は、次のようなものになりました。
- 鼻
- アポロ13
- 石鹸
- サイコロ
- 電気コンセント
では、これらのランダムに選ばれた単語をもとに、自動車を改善するためのアイデアを発想してみましょう。
(1) 特徴をリストにする
まずは1単語ずつ順番に、それぞれの特徴を書き出してリスト化します。
右脳を働かせるために、その単語のかんたんな絵を描いてみるとよいでしょう。
そしてイラストをもとに関連する様々なことを考えてリストにしていきます。
例えば鼻の特徴は
- 形やサイズが異なる
- ピアスや宝石で飾られることがある
- 2つの鼻腔がある
- もし怪我をしても治療することができる
- 毛が中にある
- 死と共に腐る
などが考えられるでしょう。
(2) 特徴と課題をつなげて考えてみる
次にそれぞれの特徴と課題を組み合わせ、なんらかのつながりを強制的に見つけます。
つながりをみつけるには、比喩的な視点を用いるとよいでしょう。
たとえばつぎのような視点で考えてみてはどうでしょうか。
- 私のかかえている問題はどのようなものか?
- もし私の問題が~なら?
- 問題と似ていることは何か?
- ○○がどのように私の問題を解決するだろうか?
たとえば「2つの鼻腔がある」ことと「車を改善すること」をつなげると、2つの異なるエネルギー源を持つ車というアイデアが浮かぶかもしれません。
このアイデアは”電気と液体燃料で走るハイブリッドな車”などと解釈できるかもしれませんね。
(3) エッセンスは何か?を考える
つぎに、選んだ単語の定義やエッセンス(要素)は何か?を考えてみましょう。
さらにそこからアイデアが作れないでしょうか。
例えば、鼻のエッセンスのひとつに”臭い”があります。
臭いと自動車を改善することのつながりを無理やり考えると、様々な臭いに反応してドライバーに欠陥を警告する車、というアイデアが浮かんできます。
オレンジの花が咲くのを嗅いだら、ブレーキに欠陥がある可能性あり。
またはシナモンのにおいは、ガソリン漏れの恐れがある・・・など。
このようにそれぞれの単語に対して、定義や特徴のつながりをリストにします。
別の例として、アポロ13という単語で考えた場合はどうでしょうか。
アポロ13に登場した宇宙飛行士は、地球に戻るための緊急時の電源として月着陸船を使いました。
これを自動車と結び付けると”自動車のエンジンの再デザイン”につながるかもしれません。
電気の問題があった時に、町中の各家庭から電力を供給できる車などが考えられるでしょう。
特徴からの発想とは、また違った切り口のアイデアが出てくるのがわかります。
(4) たくさんのつながりをつくる
それぞれの単語をリスト化したあとは、グループの5つ全ての単語を使って可能な限りたくさんのつながりを考えます。
それぞれの単語を5分としてチャレンジしてみましょう。
時間が短いと感じるかもしれませんが、5分は脳を刺激するのに十分な時間です。
このわずかな時間のあいだにも、さらなるつながりやアイデアが生まれてきます。
ルーレットゲームのように考えてみよう
このアイデアの出し方は、一見してルーレットと似ています。
たとえばあなたがルーレットによるギャンブルに招待されたとしましょう。
ギャンブルに勝てばお金を受け取れますが、負けたら逆に払わないといけません。
ギャンブルで必ず勝つという保証はありませんが、長く続ければいつかは勝つだろうという気もしますね。
ゲームの勝敗は読めないにも関わらず、きっとあなたも何度もプレーしてしまうでしょう。
今回紹介したバラバラな単語による発想法を使って、ルーレットのように何度もチャレンジしてみましょう。
最初のステップは、やりかたを学ぶこと。
2番目のステップは、どうやってアイデアを出すかを学ぶこと。
3番目のステップは、この方法を何度も使って熟練度を上げること。
ルーレットゲームのようにこのテクニックを何度も使えば使うほど、オリジナリティの高いアイデアや問題へのクリエイティブな解決策が思いつく確率が増えていくはずです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
もとの記事では辞書や本を使用することが勧められていますが、スマートフォンやPCを用いても同じようなことができます。
電子ブックもしくは文字の多いWEBページを開き、画面を適当に指さして単語をピックアップしていきましょう。
そしてそれぞれの単語の特徴やつながりを考えていくことで、アイデアを生み出していきましょう。
また、この手法は発想のトレーニングにピッタリです。
社内研修などで発想法のトレーニングを教える機会がありましたら、ぜひランダムワード発想法を試してみてください。
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