世界のアイデア

アイデア出しのお供に最適!プランナーのためのガジェットFidget Cubeが誕生!

こんにちは、アイデア総研の大澤です。

プランナーの皆さんには、デスクに座ってアイデアを出すときに、おもわずやってしまうちょっとした習慣はありませんでしょうか。

たとえば指で机をトントンたたいたり、ボールペンをカチカチと鳴らしたり、ペンを回してみたりと無意識に手を動かしてしまう方は多いのではないかと思います。

“悩んだらまず手を動かせ”という言葉もあるように、手を動かすことで私たちはアイデアのきっかけを得ようと試みます。

そんなときのために最適なガジェット(おもちゃ)が海外のクラウドファンディングサイトKICK STARTERに登場し、世界中で話題を呼んでいます。

今回はすべてのプランナーの必須アイテムになるかもしれない“Fidget Cube(フィジェットキューブ)”をご紹介したいと思います。

Fidget Cube(フィジェットキューブ)とは?

Fidget Cubeは、海外のクラウドファンディングサイトKICK STARTERで資金調達を行い、多くの資金を集めて商品化となったガジェットです。

クラウドファンディングで資金を募っている多くのガジェットは「いかに役に立つか」を特徴としてあげていますが、Fidget Cubeのユニークなところは何の実用性も無いという点です。

Fidget Cubeは手のひらサイズの立方体で、一見するとサイコロのような形状をしています。

立方体のそれぞれの面には異なった形状のスイッチやボタンが配置されており、それぞれ自由に押したり触ったりすることができます。

スイッチを押すとどんなすごいことが起こるのか・・・思いきや、何も起きません。

それどころかボタン電池の一つも入っておらず、ただ単に形だけのスイッチやボタンが配置されているだけです。

おそらく多くの人にとっては何のために買うのか意味がわからないであろうこのガジェットですが、多くの人から資金を調達することに成功し、今や世界中の「落ち着かない手」に革命を起こしたアイテムとして知られています。

Fidget Cubeの真の機能

何の実用性もないFidget Cubeでできることは、次の6つのアクションのみです。

  • スイッチをオンオフできる
  • ダイヤルを回せる
  • ジョイスティックをグリグリと動かせる
  • 5つのボタンを押せる(うち3つはクリック感がある)
  • ジョグダイヤルをまわせる
  • 指先で凹みをスリスリできる

これらのスイッチは押したり触ったりするだけのものですが、このガジェットの本当の機能は“何かを触ることで刺激を得ること”です。

Fidget Cubeは小型ですので、どこにでもポケットに入れて持ち運ぶことができ、会社のデスクや電車の中でいじっても目立ったりうるさかったりしません。

つまりこのガジェットさえあれば、いつでもどこでも手で触れて刺激を得ることができるのです。

では、手で何かをいじることで、具体的にどのような効果を得ることができるのでしょうか。科学的な裏付けを探ってみたいと思います。

脳と手の指の関係性

18世紀のドイツの哲学者イマヌエル・カント“手は外部の脳である”と述べたように、古くから脳と手の指は深い関係性があることが知られています。

カナダの著名な脳外科医ワイルダー・ペンフィールドの研究によると、手の指は脳の動きと強く連動していることがわかっています。

こちらは『ペンフィールドの地図』と呼ばれる有名な図です。

脳の各部位が身体のどの部分を司っているかを表しており、面積の大きい部位は脳に大きく作用していると考えられています。

この図を見ると、顔や唇と並んで手が大きな位置を占めているのがわかります。

また中央の不恰好な人間は『ペンフィールドのホムンクルス』と呼ばれるモデルで、身体の感覚情報の大きさをビジュアル的に再現したものです。

このモデルを見ても、手が実物以上に大きな比率を占めているのがわかります。

つまり手の指を動かすことは脳を活性化することにつながるのです。

そのため手や指の体操によって脳を活性化させたり、指のストレッチで疲れをほぐすなどのことがよく行われます。また、指を使うことがボケの防止につながると考えられており、シニアの方には字を書いたり楽器を演奏することが推奨されています。

手の指が創造性を育む?

創造性は脳で生み出されることから、手の指と創造性も密接な関係があると考えられています。

『Psychological Science』誌によると、イギリスの研究者が9歳から11歳の子供78人を観察した結果、身振り手振りの多い子供ほど創造的なアイデアを多く思いつくという結果が得られました。

この実験に対してヨーク大学の心理学者Elizabeth Kirk氏は”手の動作が物体の属性や持ち方、大きさ、形などを想像することにつながり、それによって創造的なアイデアを生み出すのではないか”と述べています。

このことから、子供の創造性を育むためには手をどんどん使わせるのがよいと考えられます。

また、追加実験として子供たちに手を動かすことを促した結果、手の動きの量と創造的なアイデアの量が比例したという結果も得られました。

このことからも、アイデアを考える際に手で何かを触って刺激を得ることが有効であるといえるでしょう。

Fidget Cubeに関しても、同様に想像力を活性化する効果が得られる可能性が高いのではないでしょうか。

元祖てなぐさみガジェット”∞(むげん)プチプチ”

そんなFidget Cubeですが、実は似たようなコンセプトのガジェットが以前日本でも発売されていたのをご存知でしょうか。

2007年に株式会社バンダイより発売された∞(むげん)プチプチは、梱包材であるプチプチつぶしの感触を再現した元祖てなぐさみ系ガジェットです。

当時国内で200万個以上を販売した大ヒット商品ですので、皆様のなかにもご存知の方が多いかもしれません。

このユニークな商品を開発したのは、おもちゃクリエイターとして有名な高橋晋平氏です。

高橋晋平氏は∞(むげん)プチプチをはじめとして多くのヒット商品を生み出した実績の持ち主で、”プチプチを見ると誰もがつぶしたいという欲求を持つ”という仮説を元にこの商品を企画開発し、結果として大ヒットに結び付けました。

この∞(むげん)プチプチも、押し続けることでリラックスできたり集中力を高められたりと、Fidget Cubeと共通する効果があるという点で、遠い祖先といえるかもしれませんね。

フィジェットキューブの派生製品と類似ガジェット

Fidget Cubeの大ヒットをきっかけに、類似商品や派生製品が数多く登場しました。現在では「フィジェットグッズ」というカテゴリが確立され、AmazonやYahooショッピングでさまざまな製品が入手可能です。

代表的なフィジェットグッズをいくつか紹介しましょう。

  • フィジェットスピナー:指でつまんで回転させるおもちゃ。2017年に世界的なブームとなり、日本でも爆発的に普及しました。シンプルな回転の刺激が集中力を高めるといわれています
  • ストレスボール:握って押しつぶすボール型のグッズ。手のひら全体を使うため、デスクワークで凝り固まった手のリラックスに効果的です
  • マグネットキューブ:磁石でできた小さなキューブを自由に組み合わせるおもちゃ。立体的な思考を刺激し、3次元のアイデア発想に役立ちます
  • ポップイット(Push Pop Bubble):シリコン製のキャップを押しつぶすおもちゃ。前述のむげんプチプチをより洗練させた現代版といえます

これらのフィジェットグッズは、ADHDや発達障害のある方のセルフマネジメントツールとしても注目されており、医療・教育の現場でも活用されています。

フィジェットグッズは集中力を高めるのか?科学的見地から

フィジェットグッズの効果については、さまざまな研究が行われています。

アメリカのフロリダ大学で行われた研究では、授業中にフィジェットグッズを使用したADHDの児童は、そうでない児童と比べて集中力と記憶の定着率が向上したという結果が報告されています。

また、一般的なオフィスワーカーを対象にした調査でも、デスクに置いたフィジェットグッズをいじることで、ストレスが軽減され、単調な作業における集中の持続時間が延びることが確認されています。

これらの効果は「感覚刺激」によるものと考えられており、手を動かすことで脳の過剰な活動を適度にコントロールし、精神的な落ち着きをもたらすメカニズムが働いていると考えられています。

ただし、使用シーンには注意が必要です。重要な会議中や電話中など、他者に迷惑をかける可能性がある場面ではマナーを守った使い方が求められます。

サラリーマンのデスクにフィジェットグッズを置くメリット

特にオフィスで働くサラリーマンにとって、フィジェットグッズをデスクに置くことには以下のようなメリットがあります。

  • 会議中の眠気対策:長い会議で眠くなってきたとき、こっそりポケットの中でフィジェットキューブをいじることで覚醒を保てます
  • 考え込むときの手持ち無沙汰解消:難しい問題に取り組んでいるとき、手が何かをしていると脳の働きが活発になります
  • ストレス発散:上司に怒られた後や、締め切り前の緊張状態でグリグリといじることで、気持ちをリセットできます
  • アイデア出しのウォーミングアップ:ブレスト前にフィジェットグッズで手を動かすことで、脳のアイデア出しモードへの切り替えを助けます

まとめ

いかがでしたか。

アイデアを考えるときに思わず貧乏ゆすりをしたり机を指でたたいて周囲に迷惑をかけている方は、一度Fidget Cubeやフィジェットグッズを試してみてはいかがでしょうか。

手の指と脳の密接なつながりは科学的にも証明されており、フィジェットグッズをうまく活用することでアイデア発想の質を上げられる可能性があります。会社のデスクに1つ置いておくだけで、仕事のパフォーマンスが変わるかもしれません。

もしかしたら、このガジェットが将来的に全国のプランナーの必需品になるかもしれませんね。ぜひ一度、試してみてください。

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