キカクのシゴト

20代が未経験から人気の研究・開発職に転職するには?

こんにちは、アイデア総研の大澤です。

20代で、未経験から理系の研究・開発職に転職してみたい。どうしてもエンジニアになりたいけれど、いまからやって間に合うのかな?学部卒で大学院を出ていないけれど、開発職に就きたい。本当に研究・開発職に未経験で就業することは可能なのだろうか。

そんな疑問と不安を持っている方のために、今回は未経験で人気の研究・開発職に転職する方法について詳しくご説明いたします。

研究・開発職とはどんな仕事か

研究・開発職とは、新しい製品や技術を生み出すために日々研究や実験・試作・評価を行う職種の総称です。製造業・化学・医薬品・電機・自動車・IT・食品など、幅広い業界に存在します。

大きく分けると基礎研究応用開発の2種類に分類されます。基礎研究は科学的な原理・原則を解明することを目的とした研究で、大学や研究機関に近い仕事です。一方の応用開発(製品開発・技術開発)は、基礎研究の成果をもとに実際に市場に出せる製品やサービスを開発する仕事です。未経験からの転職で目指しやすいのは、主に応用開発側の職種です。

具体的な仕事内容としては、試作品の製作・品質評価・データ分析・改善提案・社内外への報告書作成などが挙げられます。現場では図面を読んだり測定機器を扱ったりすることも多く、理系的なリテラシーが求められる場面が多いです。

研究・開発職には文系の出身者も一定数存在する

あまり知られてはいませんが、研究・開発職の正社員に関しては、文系の出身者も一定数存在します。理系の学校の出身ではなく、それまでの雇用歴もパートや派遣出身者であるケースもあります。派遣社員や契約社員からの正社員登用で開発職に就職する人も多くいるのです。なぜこのような現象が起きるのかについて、詳しく説明させて頂きます。その理由としては、文系出身であっても資格を持っているパターンがあるためです。

CAD資格は有利になる!

転職希望者がCADの資格を持っていれば、実は開発の部署に配属される可能性が高くなります。CADの資格取得は職業訓練校などで取得できますし、持っているとそれだけで採用される確率がアップする非常に珍しい資格です。日本の転職では資格はほとんど採否に影響しないと言われていますが、その理由としては職務適正と資格に相関性がない点があります。

CAD(Computer Aided Design)は機械部品や建築物の設計図をパソコン上で作成するソフトウェアです。製造業の開発現場では欠かせないツールであり、CADを操作できる人材は開発部門から重宝されます。資格の種類としては「CAD利用技術者試験」「機械設計技術者試験」などが代表的です。ハローワークの職業訓練でもCAD講座が定期的に開催されており、費用を抑えながら資格取得を目指せます。

資格は転職に関係ない!?本当のところはどうなのか。

未経験の転職で一番重要なのは、未経験でもこの仕事で頑張りたいという意欲を示すことです。職務に直結しない資格は基本的に転職では役に立ちません。また矛盾するようですが、職務に直結する資格を持っていたからといって簡単に内定は出ません。特に中途採用者は即戦力採用というのが日本企業では当たり前の考え方です。資格の立ち位置はあくまでの能力の補助という考え方になっています。

ここで重要なポイントですが、資格が能力の補助であるということを念頭に置いておけば未経験でも資格さえ持っていれば採用される可能性が高まるということです。資格は知識を証明するものであって、経験の補助に過ぎません。CADの資格を取得すれば開発職に必要な最低限の知識を得ることが可能ですし、何よりも入社してから頑張るという意欲の証明になります。意欲と知識の証明のため、という点に関してはCADの資格を持っておけば有利です。

未経験者が転職で一番気にしている実務経験について

未経験者が転職で一番気にしているのは「実務経験がない」という部分だと思います。先述した通り、日本の転職市場は実務経験を重視します。しかし、それは文系の営業職や事務職などであることがほとんどです。その理由としては、文系職種に関しては教育コストがかからないことを念頭に採用を進めているためです。

文系職種の代表格である営業職は非常に募集が多いですが、これは「成果で評価するため教育不要」という側面があるからです。一方で理系職種というものは、ある程度教育を行うことが前提で採用を行います。いくら他社で優秀な技術職だといっても、実際に入社して実務を行うまでは実力が発揮できるかは分かりません。加えて、技術職は慢性的な人手不足になっています。20代であればいまから教育しても十分にコストの回収が出来ると考えている企業も多く、未経験でも転職することが比較的容易です

研究・開発職の年収・キャリアパス

研究・開発職の年収は、業界・企業規模・職種によって大きく異なります。一般的な水準は以下の通りです。

  • 製造業の開発職(中小企業):年収350〜450万円程度。未経験スタートでは300万円前後のケースも。
  • 製造業の開発職(大手企業):年収450〜650万円程度。経験やポジションによっては700万円超も。
  • 医薬品・化学・半導体業界:専門性の高さから年収水準が高く、600〜800万円以上のポジションも存在する。
  • ITエンジニア・ソフトウェア開発:スキル次第で大きく変動。フリーランスに転向して月100万円以上を稼ぐエンジニアも増加中。

キャリアパスとしては、開発担当→主任→課長→部長という一般的なライン管理職コースのほか、専門スキルを磨いてスペシャリスト(技術顧問・フェロー)になるルートもあります。また転職市場での価値が高い技術を持っていれば、大手企業への転職や独立・フリーランス化という選択肢も開けます。

特にIT・ソフトウェア開発の分野では、クラウド(AWS・Azure・GCP)やAI・機械学習のスキルを持つエンジニアの需要が急増しており、市場価値の高い技術を身につければ20代でも年収500万円以上の求人が多数存在します。研究・開発職は「入り口は狭いがキャリアの幅は広い」職種です。最初のポジションにこだわりすぎず、まずは関連分野での実務経験を積むことを優先するのが長期的なキャリア形成において賢明です。

20代で理系職種へ挑戦する場合には、転職サイトを活用しよう

20代で理系職種を目指す場合には、転職サイトの積極的な活用をおススメいたします。転職エージェント、ハローワークといった手段にはデメリットがあります。転職エージェントはそもそも経験者向けに求人を紹介することが多く、登録しても経験職種の求人を送ってくることが多くなります。またハローワークは採用コストは0円で活用することが可能なため、そもそも採用にお金をかけられない企業が活用しているので、未経験から転職活動を行ったとしても教育制度に期待できません。

転職サイトであれば未経験者であっても転職活動をすることが可能ですし、求人広告の掲載料金はそこそこの値段がするため、求人にお金をかけられる企業が多いことから、入社後の教育にも期待が持てます。資金力の差が教育コストへの差となってくることも多いので、転職サイトの活用をおススメいたします。転職サイトを積極的に活用することで、未経験からの理系職種への内定を勝ち取りましょう。複数のサービスに同時登録して求人を比較することで、自分に合った企業を見つける確率が上がります。

未経験から研究・開発職を目指すためのステップ

「研究・開発職に転職したい」と思ったとき、具体的にどのような行動をとればよいのかを段階的に解説します。

  1. ターゲット業界・職種を絞り込む(1ヶ月):研究・開発職といっても、機械設計・電子回路・化学分析・ソフトウェア開発・品質開発など多岐にわたります。自分が興味を持てる分野を絞り込むことで、必要なスキルと学習すべき内容が明確になります。
  2. 関連資格・スキルを取得する(2〜6ヶ月):機械系ならCAD資格、IT系ならプログラミング(Python・Javaなど)、電気系なら電気工事士や電験など。目指す職種に合わせた資格取得が有効です。職業訓練校(ハロートレーニング)を活用すると、給付金をもらいながら無料で学べる場合があります。
  3. 転職サイトで求人を調査する:まずは「未経験可」「20代歓迎」「理系職種」などのキーワードで求人を複数調べましょう。求人票の「業務内容」「必要なスキル」を熟読することで、実際に何が求められているかが分かります。
  4. 職務経歴書・自己PR文を作り込む:前職での経験が研究・開発職と関係なくても、「論理的な思考力」「数字を使った業務経験」「粘り強さ」などの強みに結び付けてアピールすることができます。
  5. 面接でのアピールポイントを整理する:なぜ研究・開発職を目指すのか、入社後にどう成長したいかを具体的に語れるよう準備しましょう。熱意と将来ビジョンは採用担当者に強い印象を残します。

研究・開発職への転職 よくある質問

Q. 大学院を出ていないと研究職には就けませんか?
A. 基礎研究職(大学・研究所レベル)では大学院卒が求められることが多いですが、企業の製品開発・技術開発職では学部卒・専門卒・文系卒でも採用されているケースが多くあります。特に中小製造業では実務への意欲を重視する傾向があります。

Q. 文系出身でも研究・開発職になれますか?
A. なれます。特に品質管理・生産技術・IT開発などは文系出身者も多く活躍しています。重要なのは出身学部ではなく、「論理的に考えてデータを扱える」「改善提案ができる」「現場とコミュニケーションが取れる」といった実務的な能力です。

Q. どんな業界が未経験での転職に寛容ですか?
A. 食品・日用品の品質開発、ITのソフトウェア開発、建設・不動産のCADオペレーターなどは比較的未経験歓迎の求人が多い分野です。一方、医薬品・半導体・航空宇宙などは高度な専門知識が求められ、未経験からの参入は難しい傾向があります。

Q. 30代以上でも研究・開発職への転職は可能ですか?
A. 難易度は上がりますが、不可能ではありません。前職で培った業界知識や管理スキルを活かしてプロジェクトマネジメント寄りのポジションを目指すアプローチが現実的です。また、30代以上でもIT系(特にクラウド・AI関連)はスキルさえあれば年齢不問で採用される案件が多くなっています。

まとめ

いかがでしたか。

研究・開発職は「理系の大学院卒でなければなれない」というイメージが強いかもしれませんが、実際には文系出身者・パート・派遣からの正社員登用など、多様なバックグラウンドを持つ方が活躍しています。特に20代であれば、企業も教育コストを惜しまないケースが多く、やる気と適性を示すことができれば未経験からでも十分にチャンスがあります。

研究・開発職への転職成功のポイントを改めてまとめます。

  1. CAD資格など職務に直結する資格を取得する:意欲の証明と最低限の知識習得が同時にできます。
  2. 「未経験でもやり遂げる」意欲をアピールする:経験がない分、熱意と学習姿勢で差をつけましょう。
  3. 転職サイトを積極的に活用する:未経験可の求人が多く、入社後の教育体制が整った企業と出会いやすいです。
  4. 20代のうちに動く:教育コストが回収できる年代であるうちに転職を決断することが重要です。

研究・開発職は、ものづくりや技術の最前線に携わることができる、やりがいの大きな仕事です。「理系でないから無理」と諦めるのではなく、まずは自分が目指したい分野を決めて、関連資格の取得と転職サイトへの登録から始めてみましょう。現代は学び直し(リスキリング)を支援する制度も充実しており、職業訓練校やオンラインスクールを活用すれば短期間でスキルを身につけることも十分に可能です。動き出すのが早ければ早いほど、キャリアの選択肢は広がります。20代という武器を最大限に活かして、理想のキャリアを掴んでください。

みなさまが研究・開発職という新たなフィールドで活躍されることを、心よりお祈りしております。

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