失敗は成功の元!?スウェーデンの”失敗博物館”が面白そう

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こんにちは!アイデア総研の持田です。

海外旅行の際に旅先の美術館や博物館を訪れるのは楽しみの一つですが、つい先日スウェーデンに興味深い博物館がオープンしました。

その名も”失敗博物館(Museum of Failure)”

世間では成功者のストーリーのみにスポットが当たりがちですが、その裏には失敗に終わった多くの商品が存在します。

しかし、それらはたいていの場合、誰からも忘れられたまま闇へと葬られていきます。

そんな日の当たらない失敗作に注目した”失敗博物館”には、はたしてどのような失敗作が展示されているのでしょうか。

また、どんな意図で作られたのでしょうか。

失敗博物館(of Failure)とは?

2017年6月、スウェーデン南部の都市ヘルシングボリに”失敗博物館”がオープンし、各所で話題になっています。

”失敗博物館”はその名のとおり、世界の企業の「失敗作」のみを集めた博物館です。

館長のサミュエル・ウェスト氏は”イノベーション・リサーチャー”を名乗り、企業が鳴り物入りで商品化したものの失敗に終わった商品やサービス計70点あまりを展示しています。

博物館の公式ホームページには、博物館のコンセプトがかかげられています。

失敗博物館

失敗を成功に変える唯一の方法、それが学びである

偉大な成功には失敗が付きものであり、他人の失敗をいかに学びに変えることができるかが大切ではないか・・・

そんな思いでウェスト氏はこのユニークな博物館を立ち上げました。

失敗博物館に飾られているのは、どれも世界の名だたるメーカーの生み出した失敗作ばかり。

それらの孝部をのぞいてみたいと思います。

ノキアのゲーム機”N-Gage”

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2003年に携帯電話で有名なノキア社の発売した”N-Gage”

2001年に発売され世界中で大ヒットとなったゲームボーイアドバンスに対抗し、携帯電話機能とゲーム端末を合体させるというコンセプトで発売されましたが、圧倒的なゲームタイトルの不足によって失敗に終わっています。

その後ノキア社は、2014年にマイクロソフトに買収されています。

アップルの世紀の失敗作”Newton”

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1993年に発売されたアップルの”Newton”は、当時の価格で$699、現在の価格に換算すると約$1,200と、かなり高めの価格で発売されました。

手書きの入力機能や直感的な操作ができる画期的なインターフェースとして注目を浴びましたが、全く普及しないまま失敗に終わっています。

失敗の原因は価格が高すぎたためとも認識率が悪すぎたためとも言われていますが、結局のところ時代を先取りしすぎたのかもしれません。

猫型バーコードリーダー”CueCat”

cuecat

”CueCat”は、2000年に発売されたパーソナルバーコードリーダーです。

インターネットが普及し始めた当時、人々を紙媒体からWebサイトに誘導するデバイスというアイデアで発売されましたが、多くの消費者が何に使えばよいのかわからないまま消えてしまいました。

トランプ氏のボードゲーム”TRUMP THE GAME”

”TRUMP THE GAME”は、1989年に発売された実業家時代のトランプ氏をモチーフにしたボードゲームです。

大量のコピー品が出回ったせいで、2004年に販売を終えました。

博物館には2004年版が展示されています。

今発売すれば大ヒットするかもしれませんね。

Twitter専用機”TwitterPeek”

2008年に発売された、Twitter専用機というユニークなコンセプトの”TwitterPeek”

機能を絞り$200という手ごろな価格設定を行いましたが、急速なスマートフォンの普及を予測できなかったためか、全く普及しないまま販売を終えています。

普及版デジカメ”Kodak’s DC40”

kodak

”Kodak’s DC40”は、1995年に発売されたフィルムメーカ・コダックの普及型デジカメです。

当時はプロユースであったデジカメの普及用モデルとして、商品自体はヒットしました。

しかし結局は時代の変化に対応しきれず、コダックは2012年に経営破たんしてしまいます。

商品の失敗だけでなく企業の変革の失敗事例も展示されている点が、失敗博物館の面白いところといえるでしょう。

ビデオ戦争に敗れた名機”Betamax”

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1970年代当時、ソニーの”Betamax”はビデオデッキ市場で他社を一歩も二歩もリードした商品でした。

しかし、レンタルビデオの市場を捉えることができずにVHSとの”ビデオ戦争”敗れ、2002年に生産終了になってしまいます。

性能の優れた商品が必ずしも市場を支配すると限らない、という良い例です。

早々に失敗に終わった”Coke II”

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誰でも知っているコカ・コーラが、過去に一度だけ味を変えようとしたことをご存知でしょうか。

ペプシ・コーラの猛追をうけ、1984年にコカ・コーラはNew Cokeという名前で新しい味のコーラを発売しますが、顧客に受け入れられずわずか3ヶ月でもとのコーラ(コカ・コーラ・クラシック)が再販されました。

その後1992年にNew Cokeは”Coke II”に名前を変えますが、2002年に販売を終了しています。

美味しくなかった!?”Coke BlaK”

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同じくコカ・コーラの失敗作、コーヒー味のコーク”Coke BlaK”

こちらはフランス限定で生産されましたので、ご存じない方がほとんどかと思います。

2006年に発売されましたが、コーヒーとコーラの味の組み合わせが不評であったのと過剰なカフェインを敬遠され、2008年に販売を終了しています。

ブランド拡張の失敗”歯磨きメーカーの冷凍食品”

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コルゲート社は大手の歯磨きメーカーですが、1980年代にブランド拡張のため冷凍食品事業に参入しました。

「コルゲートで歯を磨く前にコルゲートのディナーを」という触れ込みでしたが、歯磨きのイメージが強すぎたためか失敗に終わってしまいました。

ハーレーダビッドソンの香水”Hot Road”

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バイクメーカーのハーレーダビッドソンも、ブランド拡張のため香水やオーデコロンを発売したことがあります。

1996年に発売された“Hot Road”はタバコをヒントにした樹木の香りの香水ですが、バイク乗りに受け入れられず市場から消えてしまいました。

あまりにも不気味すぎる”美顔器”

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1990年代に発売されたスウェーデン製の美顔器。

マスクの裏側の電極から微弱な電気を流し、皮膚に刺激を与えてたるみを解消する、という仕組みになっています。

the-electricity-would-contract-the-facial-muscles-in-an-effort-to-lift-and-tone-it-was-released-in-1999-to-less-than-enthusiastic-reviews

この商品の最大の失敗要因は、機能ではなく不気味なデザインにあるといえるでしょう。

夜中に見かけたら、思わず腰を抜かしてしまいそうです・・・。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

かの発明王エジソンは、電球を発明する際に孝万回以上の失敗を繰り返しましたが、当時を振り返り

「私は失敗したことがない。うまくいかない孝万通りの方法を発見しただけだ」

と語ったという有名なエピソードがあります。

失敗博物館に展示されているアップルの”Newton”は商売的には失敗に終わりましたが、そのノウハウはiPodやiPhoneに受け継がれ、最終的に大成功を収めています。

新しいものを生み出すためには失敗は付き物です。

失敗を悔やむよりも、そこから何を学ぶかこそが大切といえるでしょう。

みなさんもスウェーデンを訪れる機会がありましたら、是非”失敗博物館”に立ち寄ってみてください。

source:businessinsider.com

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