企画書の書き方の基本である”FPSE”を覚えよう!

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こんにちは、アイデア総研の大澤です。

ビジネスの場で使われる企画書には、さまざまな種類のものがあります。

社内向け企画書や社外向け企画書、事業企画書に商品企画書、WEBサイトのコンテンツ企画書など、同じ企画書でも目的によって内容が異なります。

また同じ目的の企画書であっても、作り手の好みやセンスによってデザインや構成は千差万別です。

そのため新米プランナーにとっては、いざ企画書を作るときに何から手をつけてよいかわからなくなってしまいがちです。

ですが、実はさまざまな種類があるように見える企画書も、書き方の基本となる「型」は共通であることをご存知でしょうか。

今回は、全てのプランナーが身につけるべき企画書の書き方の基本となる「型」について、くわしく説明したいと思います。

企画書には書き方には「型」がある

空手や柔道などの武道において、「型」を学ぶことは非常に大切とされています。

そのため、武道を習うとまずは徹底的に「型」を身につけるところから練習がはじまります。

それは、「型」という基本を身につけてこそ、実戦の場であらゆる状況に対応できるようになるためです。

同様に企画書作りにおいても、まずはじめに企画書の書き方の「型」を覚えることが大切です。

企画書の「型」を覚えておけば、企画書に必要な要素をおさえつつ自分流にアレンジをすることが可能になります。

新米プランナーの方は、まずは基本となる「型」を身につけるようにしましょう。

企画書の書き方の基本は”FPSE”

fpse

最も基本的な企画書は、“FPSE”の頭文字からなる4つの要素で構成されます。

  • Fact(事実)
  • Problem(課題)
  • Solution(解決策)
  • Effect(効果)

世の中の企画書の大半は、これらのたった4つの要素でできているのです。

これら4つの要素を頭文字をとった“FPSE”が、企画書の書き方の「型」となります。

そして、この”FPSE”に沿って企画書を作成することで、誰でも簡単にわかりやすい企画書を作ることができます。

また「型」をベースに企画書を作成することで、企画書の作成時間を大幅に短縮することも可能です。

企画書を作るにあたっては、まずは”FPSE”の4つの要素を覚えるようにしましょう。

“FPSE”4つが必要な理由

皆さんのなかには、企画の内容が変われば入れるべき要素も変えるべきではないか?と思う方もいるかもしれません。

企画書に”FPSE”の4つの要素が必要な理由は、企画書の内容を伝えやすくするためです。

物語の基本である”起承転結”のように企画書の流れをわかりやすく並べることで、聞き手の理解力に関係なく、誰が読んでもわかりやすい企画書になるのです。

1つの企画書のなかで、まず「事実」を説明し、そこから「課題」を抽出し、それに対する「解決策」「効果」を提案するという流れが、最もわかりやすく伝えやすい構成なのです。

企画書は聞き手に理解してもらわなければ意味が無いため、まずは一番わかりやすい構成である”FPSE”を身につける必要性があるのです。

最後に人を動かすものは?

炎“FPSE”の「型」に沿って作成することで、だれでも基本通りのわかりやすい企画書ができます。

しかし決裁者を説得するためには、実はそれだけでは不十分です。

では、”FPSE”の「型」だけでは足りない”もうひとつの要素”とは何でしょうか。

その答えは、あなた自身の持つ「熱意」に他なりません。

企画書のプレゼンの場において「熱意」は大きな力を発揮します。

ユニークなアイデアや美しいイラスト、豊富なデータや理路整然としたロジックで構成された企画書は、一見してすばらしいものといえるでしょう。

ですが、プレゼンはテクニックや出来栄えを競うコンペではありません。

最終的に人(決裁者)の心を動かすのは、作り手の「熱意」なのです。

あなたの「どうしてもこの企画を実現したい!」という熱意がこもったプレゼンは、必ず決裁者の心を動かします。

だからといって、熱意だけでは人は動きません。

「型」に沿ったわかりやすい企画書に「熱意」がプラスされて、はじめて人は動くのです。

「型」と「熱意」が企画書に不可欠であることを覚えておきましょう。

企画書の「説得ストーリー」

ここまでで、企画書の基本的な「型」は”FPSE”であることと、それにプラスして「熱意」が必要なことが理解できたと思います。

企画書は”FPSE”の4つの要素によって構成されますが、ただ単にこの4つを並べるだけでは不完全です。

決裁者が企画書を読み進めることで、まるで物語を読むように企画書にのめりこみ、最終的に心を動かされなければならないのです。

そのためには、独立した要素である”FPSE”の4つを1つにつなげ、一貫したストーリーを作る必要があります。

ストーリーの重要性

ストーリーの重要性を考えるために、1つ例をとってみましょう。

たとえばあなたが既婚者の男性で、奥さんとの間に小さなお子さんがいるとしましょう。

あなたは奥さんに車を買うことを提案したいと考えています。

車を買えば当然購入の費用がかかりますし、維持費もかかります。

家計を預かる奥さんとしては、簡単に「うん」とは言わないかもしれません。

相手(奥さん)の心を動かすためには、説得力のある説明が不可欠です。

あなたが熱意だけで「どんなに車が欲しいか」を伝えたところで、説得するのは難しいでしょう。

そんなときは「車を買うとどんなに素敵な体験ができるか」を、わかりやすいストーリーで伝えていきましょう。

“FPSE”に沿ったストーリー

企画書の書き方の型である”FPSE”に沿って、奥さんに車が必要な理由を説明してみましょう。

  • Fact(事実)子供が大きくなるにつれ、日用品や食料の買い物が大量になる
  • Problem(課題)徒歩や自転車で買出しをするのは大変
  • Solution(解決策)車を買って買出しをする
  • Effect(効果)週末に家族そろって買出しに行き、孝週間分まとめて買い物ができると楽!

ここでの提案内容は「車を買うこと」ですので、解決策の部分にその内容を持っていきます。

そして、その解決策が説得力を持つような前後のストーリーを考えるのです。

もし奥さんが常日頃から買い物を面倒に感じているようであれば、このように買い物を軸にしたストーリーで説得するのがよいでしょう。

もし奥さんが将来子供にいろいろな習い事をさせたいようであれば、車での送り迎えを軸にしたストーリーがよいでしょう。

旅行が好きな奥さんであれば、車を使ったキャンプやハイキングの楽しさを伝えるストーリーがよいでしょう。

まずはじめに説得のためのストーリーを考えて、それに沿った”FPSE”を当てはめることで、説得力のある説明が可能になります。

慣れてくるとこれらの作業を頭の中で行えるようになりますが、まずはストーリを紙などに書き出して”FPSE”に当てはめてみるのが良いでしょう。

ストーリーが説得力を生み出す

ばんざいこのように、相手に合わせたわかりやすいストーリーを”FPSE”に沿って作ることを「説得ストーリーを作る」といいます。

面白い映画やマンガには、しっかりとしたわかりやすいストーリーがあります。

企画書のストーリーも同様で、”FPSE”の4つの要素が1つのストーリーで結ばれることで説得力が増します。

そして、そのストーリーを「熱意」を持ってプレゼンすることで、最終的に決裁者の心を動かすことができるようになるのです。

また優れた物語は一度聞いたら忘れないように、企画書をストーリー化することで聞き手に内容を記憶してもらいやすくなるという効果もあります。

このことにより、決裁がその場で行われず持ち帰りになった場合にも、企画書の内容が正しく記憶され、そのまま承認を得られる確率も高くなるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

企画書を作成する前に真っ白なPowerPointの前で固まってしまう方は、まずは企画書の書き方の「型」である”FPSE”にあわせて企画内容を書き出してください。

そして”FPSE”を1つのストーリーでつなげることで、企画書の骨子が完成します。

そこまでくれば、企画書を完成させることは難しくないでしょう。

まず基本となる「型」を身につけることで、あなたの企画書作成のスキルやスピードは飛躍的にアップするはずです。

そのうえであなた自身のオリジナリティを付加していけば、きっとあなたも企画書作成の名人になれるはずです。

大澤
企画書の作り方を学びたい方は、続けて”初心者でも簡単に企画書が作れる”7つのステップ”とは?”をご覧ください。

 

 

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