こんにちは、アイデア総研の大澤です。
この記事を読んでいるあなたは、今の職種から商品企画職への転職を考えているところだと思います。
今すぐに転職したい方もいるでしょうし、また5年後・10年後など将来的に転職したいと考えている方もいらっしゃるでしょう。
まず前提として未経験からの商品企画職への転職は非常に狭き門です。
ですが、可能性は0%ではありません。
現に私の勤めていた孝部上場メーカーでも、中途採用で未経験者から商品企画職を採用した例がいくつかありました。
企業は常に新鮮なアイデアを求めており、異業種での経験を積んだ転職者からのアイデアに期待しています。
もしあなたが商品企画職を希望しながら企画の仕事ができていないのであれば、たとえ未経験であっても転職にトライしてみるのも手です。
未経験だからといってあきらめてしまっては、いつまでたっても希望する仕事をすることはできません。
一度きりの人生ですし、悔いの残らないように積極的にチャレンジしてみるのもよいでしょう。
未経験の転職について
転職のための対策を考える前に、まずは企業が転職者にどのようなことを求めているかを考えてみましょう。
企業が転職者に求めるものは?
商品企画職はメーカーの根幹を担う職種ですので、企業としてはプロパー社員を長期的に育てていくことが前提となります。
しかし新規事業立ち上げや事業拡大、もしくは退職者に対する欠員補充などであいた穴を急いで埋めなければいけないときには中途採用を行う必要が出てきます。
ですので、企業は中途採用者に対して即戦力であることを求めています。
新卒の持っているスキルはたいていは実務では役に立ちませんし、企業もその点は十分に承知しています。
ですので、新卒を採用する際にはその人の将来性や素質、人となりが重視されます。
対して転職者に対しては育成にかける時間がありませんので、すぐに現場で活躍することを求められているのです。
このことから、そもそも未経験者の転職は非常に不利であるということがわかります。
そもそもが厳しい状況であるということを知ったうえで、転職活動を行うかどうかを判断する必要があります。
しかし、どのような企業であっても新しい血を入れることで社内を活性化したいという考えを少なからず持っています。
戦力化に多少時間がかかっても”ぜひ欲しい!”と思えるような魅力的な実績やスキルを持っていれば、経験者に勝るアピールができることもあります。
そのためには自分が今持っているスキルを棚卸しして、そのスキルを転職先でどのように生かすことができるかをよく考える必要があります。
未経験可の募集の難しさ
もし未経験からの転職をするのであれば、未経験可の募集案件に飛びつきたくなるでしょう。
もちろんそれは正しいといえますが、一方で難しさもあります。
なぜなら、あなたと同じように考える人は世の中にたくさんいるからです。
そもそも企業が未経験可の募集をするのはなぜでしょうか。
たいていの場合は、なるべく多くの人の中から人材を選びたいからです。
たくさんの応募があれば、その中に磨けば光るような人材がいる可能性が高まりますし、未経験であっても必要なスキルを持っている場合には即戦力になります。
当然競争率は激しくなりますので、通常の募集よりも難易度が高くなる可能性があります。
”経験者のみ”の募集の場合はともかく、”未経験可”の募集でなくとも募集要項に経験の有無が記載されていない場合には、積極的に応募をしてみるとよいでしょう。
転職市場における年齢の壁
また、他の職種と同様に転職する際には年齢の壁が存在します。
よほど目立った実績やスキルを持っていない場合には、30歳が1つの壁となります。
20代であれば経験をつむことでのスキルアップが期待できるため、たとえ中途採用であっても育成することが前提になります。
ですが、30代以上であれば当然即戦力であることが要求されます。
そのため、年齢が上がるほど未経験者の採用ハードルはどんどんあがっていきます。
本気で転職したいのであれば、行動を先延ばしにせずに少しでも早くチャレンジするほうがよいでしょう。
職種別のアピールポイント
未経験から転職するのであれば、あなた自身が前職で何らかのエキスパートであったという点を強調しましょう。
そのうえで、その経験が転職先の商品企画に行かせるというロジックを組み立てていきます。
孝例として、いくつかの職種の場合をみてみましょう。
営業職から商品企画職への転職
営業職と商品企画職は一見すると全く異なる職種に見えますが、アピールできる共通点を探ってみましょう。
たとえばあなたが提案型の営業をしていた場合は、PowerPointを用いた資料作成能力やプレゼンテーション能力をアピールできるでしょう。
売り込み型の営業をしていた場合でも、進捗管理能力やマネジメント能力といった、商品企画にも求められるスキルを実績とあわせてアピールしましょう。
もし接客での販売をしていたのであれば、消費者のニーズを読む能力に長けているという点がアピールできます。
営業職であればコミュニケーション能力をアピールしたくなるかもしれませんが、これはあまりに一般である点や、学生が就職活動でアピールしがちであるという点でプラスにならない可能性があります。
コミュニケーション能力は面接の受け答えで十分に判断可能ですので、それよりも社会人として実務の中で身につけた能力をアピールしましょう。
また営業職から転職する場合は、可能であれば異業種よりも業界内への転職を考えたほうが良いでしょう。
業界や商品に関する知識を生かせますし、あなたの持っている人脈もアピールポイントとなります。
エンジニアから商品企画職への転職
生粋のエンジニアから商品企画職への転職も良くあるケースです。
エンジニアとしての仕事に適性があっても、与えられたアイテムを形にするだけでなく”0から1を作りたい”と考える人も多いのではないでしょうか。
エンジニアの場合、まずは自身の持っている技術のアピールをしましょう。
その際、そのスキルがどのような分野のものであれ、その分野ではトップランクの技術があることをアピールすることが重要です。
なぜなら、あることを極められるだけの能力があれば、新たなスキルを身につけることも比較的容易であると考えられるからです。
また同時に、開発実績のアピールも必須です。
エンジニアであれば”私がこれを作りました”という実績が1つや2つあると思いますので、それらのアウトプットにからめて自らのスキルをアピールしましょう。
また、もし見せられるアウトプットがない場合には、毎週末に開催されているハッカソンなどのものづくり系イベントに参加してみるのもよいでしょう。
イベントではエンジニアは重宝されますので、チームの中心メンバーとして活躍できるでしょう。
何度か参加して開発実績を積めば作品のアウトプットが増えますし、また賞をとれば実績にもなります。
ものづくりのイベントは人脈作りにも役立ちますので、首都圏にお住まいであれば一度は参加してみるとよいでしょう。
デザイナーから商品企画職への転職
商品企画職がデザイナーも兼ねるケースもあるように、デザインと商品企画は非常に近いジャンルです。
グラフィックデザイナーであってもインダストリアルデザイナーであっても、比較的商品企画職に転職しやすい職種といえるでしょう。
まずはデザイナーとしてのスキルが高いことが前提になりますが、今までに手がけた作品にプラスして、転職先専用オリジナル作品のポートフォリオを作成しましょう。
それによって、多くの業界に中からあえてその会社を選んだという部分をアピールしていきましょう。
可能であれば、イラストを含めた商品企画書としてまとめることができればアピール度は抜群です。
マーケティング職から商品企画職への転職
セールスプロモーションや広報などのマーケティング職も、商品企画職に近い職種といえます。
マーケッターであっても社内で商品企画にタッチできない場合には、思い切って転職を考えてみるのもよいでしょう。
直接商品企画にタッチしたことがなくても、マーケティングの経験を元に商品企画の経験者として転職先に売り込む手もあります。
応募の際には、どのような商品のマーケティングを手がけたか、その結果どのような結果を出せたかなどしっかりと実績をアピールしていきましょう。
全く接点のない場合は?
これといったスキルがなく、また応募先の業界に関しての知識もない場合は、非常に厳しい状況が予想されます。
その場合でも中途採用での応募である以上は、必ず何らかのスキルのアピールが必要です。
まずは、自分自身にアピールできるスキルがないかをもう一度考えてみましょう。
前職のスキルでなくても、プライベートや学生時代にやっていたことでアピールできるスキルはないでしょうか。
もしどうしてもアピールするものがなければ、資格を取ってみるのもよいでしょう。
商品企画系の資格としては、商品プランナーや商品開発士などがあります。
これらの資格は、現場の商品企画職の社員が持っていることはほとんどありません。
なぜなら、現場では実務による経験をつむことが重要で、あえて社外の資格を取る必要性がないからです。
ですが、逆にプロでも持っていな資格を持っているという点でアピールができるかもしれません。
何もアピールできるスキルをするものがないのであれば、取得を目指してみてはいかがでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
未経験からの商品企画職への転職は非常に狭き門ではありますが、決して不可能ではありません。
もし本気で転職を目指すのであれば、少しでも早く行動に移すことが重要です。
まず手始めに、今の立場で少しでも商品企画の実績を作ることができないか考えてみましょう。
また同時に、今持っている自分のスキルを磨くことも並行して行っていきましょう
いずれにしろ最終的にはあなたの情熱次第ですので、強い意志を持って粘り強くチャレンジしていきましょう。
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