こんにちは!アイデア総研の持田です。
英文をカタカナにした場合、複数の表記が混在することがあります。
ウイスキーとウィスキー、キャンディとキャンデー、スイートとスウィート、ダイアモンドとダイヤモンドなどは、どちらの表記も日常的に使われています。
”idea”のカタカナ表記である”アイデア”と”アイディア”も同様に、どちらも日常的に使用されています。
もともと英語の発音をカタカナにしている以上は、完全に正確な表記をすることはできませんが、結局のところどちらが正しい表記なのでしょうか。
え?どっちでもいいですって?
いえいえ、当サイトの名称に関わる重要な問題です!
双方の表記のうちどちらが正しいのか、さっそく探ってみたいと思います。
”アイデア派”による論拠
当サイトではサイト名を”アイデア総研”と表記していますが、はたして”アイデア”という表記は正しいのでしょうか。
・新明解国語辞典、大辞泉、三省堂デイリーコンサイス国語辞典、Goo国語辞書などでは”アイデア(アイディアとも)”と表記されており、アイデア表記のほうを主として扱っています。
・発想に関する最も著名な書籍であるジェームス・W・ヤングの著書『A technique for producing ideas』は、日本では1988年に『アイデアの作り方』という題名で阪急コミュニケーションズより発行されています。
・2007年に全米で150万部を超えるベストセラーとなったチップ・ハースの著書『Made to Stick』は、日本では『アイデアのちから』という題名で日経BP社より発売されています。
・Wikipediaで”発想”を調べると
発想とは、物事をどのように把握するか、見解をとるか、どういう概念で理解するか、ということ。アイデア(idea)という言葉は、一般に、あるいは哲学の言葉・用語として、「心の絵」「理解」という意味として使われる。
と、アイデアという表記がなされています。
・1953年創刊の誠文堂新光社発行のデザイン誌『アイデア』では、ideaのカタカナ表記としてアイデア表記を採用しています。
・レノボ(Lenovo Corporation)のノートブックパソコン『ideapad』シリーズは、公式サイト上で『アイデアパッド』として表記されています。
・樋口健夫博士が考案したノートを使用する発想メソッドは『アイデアマラソン』としてアイデア表記となっています。
・ゆうちょ銀行が主催する小学生向けの工作イベント『ゆうちょアイデア貯金箱コンクール』ではアイデア表記がなされています。
・60年代に放映された植木等出演のCM「なんである、アイデアル」で有名な洋傘ブランド『アイデアル』(現在は事業停止)は、 社名として”IDEAL”を”アイデアル”と表記していました。
なるほど、アイデア派にはいろいろな論拠があるようですね。
今のところアイデア派がやや優勢、といった感じでしょうか。
”アイディア派”による論拠
一方のアイディア派にもさまざまな論拠があるようです。
・ideaの発音をmerriam-webster.comで確認すると”アイディーア”という感じであり、どちらかというと”アイディア”のほうが正しい発音に近いようです。
・岩波書店の『広辞苑』では”アイディア”と表記されており、”アイデア”の表記はありません。
・コンシューマーゲームやアーケードゲームの開発で知られる日本のゲームメーカー『アイディアファクトリー』は社名でアイディア表記を採用しています。
・1970年代から90年代にかけて首都圏の駅に多数出展していた雑貨セレクトショップ『王様のアイディア』では、店名でアイディア表記を採用していました。
・apple社の公式サイトでは、社外からの企画の持ち込みに関する取り決めとして『社外の方からのアイディアに関するポリシー』というアイディア表記を行っています。
・3M社ではポスト・イットのセット商品を『アイディアパック』としてアイディア表記で販売しています。
少々数は少ないものの、どれも強力な論拠となりそうです。
まとめ
結論としては”引き分け”、つまり”どちらでもよい”という形に収まりそうです。
どちらかというと、古くに名づけられたものは”アイデア”の表記が多く、最近のものは”アイディア”の表記が多いようです。
かつてはDを”ディー”ではなく”デー”と表記していたことに由来するのかもしれません。
なお当サイトでは、ジェームス・W・ヤングの『アイデアの作り方』に敬意を表して、引き続き『アイデア総研』でいきたいと思います。
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