こんにちは、アイデア総研の大澤です。
企画書を作成するうえでは、企画書の基本となる「型」を学ぶことが重要です。
企画書「型」は、企画書の基本的な「型」である”FPSE”を覚えよう!で説明したように
- Fact(事実)
- Problem(課題)
- Solution(解決策)
- Effect(効果)
の4つの要素で構成されます。
まず「事実」を集め、そこから「課題」を抽出し、それに対する「解決策」と「効果」を説明するという流れが、最も相手に伝わりやすい企画書の構成となります。
今回は基本的な「型」である事実・課題・解決策・効果(FPSE)を踏まえ、企画書を作成するための7つのステップについて説明したいと思います。
企画書作成の2つのルール
まずはじめに、企画書作成のための知っておきたい基本的なルールについてご説明したいと思います。
- 事実・課題・解決策・効果(FPSE)をそれぞれ1枚ずつにまとめる
- 1~7のステップに沿って企画書を作成する
これらがアイデア総研のオススメする、企画書作成のための基本的なルールです。
では、それぞれについて説明したいと思います。
事実・課題・解決策・効果(FPSE)をそれぞれ1枚ずつにまとめる
企画書の基本的な「型」は、事実・課題・解決策・効果(FPSE)の4つの要素で構成されます。
これら4つの要素は企画書を構成する基本パーツとなりますので、実際に企画書を作成し始める前に、それぞれの内容についてしっかりとまとめておく必要があります。
まずはこれら4つの要素をそれぞれ1枚ずつの計4枚にまとめてみましょう。
事実・課題・解決策・効果(FPSE)の4つの要素を踏まえて企画書を作成することで、わかりやすいプレゼンを行うことができます。
人のプレゼンをきいて「わかりにくい」と感じた場合は、たいていこれらの4つの要素のうちのどれかが抜け落ちていることがほとんどです。
企画書作成の前にこれらの要素を簡潔にまとめておくことで、最終的なスライドで大事な要素が抜け落ちることを防ぐことができます。
また、ほぼ完成した企画書を手直しするのは非常に面倒くさい作業です。
多少面倒であっても、まずはこれらの4つの簡潔にまとめるところからはじめてみましょう。
企画書の「骨子」とは?
企画書の作成では、たびたび「骨子」という言葉が使われます。
ですが”企画書の骨子”といわれても、どの部分を指しているのかわかりにくいですよね。
企画の「骨子」とは、事実・課題・解決策・効果(FPSE)の4つを連ねたストーリーのことを指します。
企画書において「骨子」は重要です。
多少ディテールに間違いがあっても、「骨子」さえしっかりしていれば、相手に伝わるプレゼンが可能です。
逆にどんなによくできた企画書に見えても、骨子がぶれてしまっていては伝わるプレゼンはできません。
「骨子」とは、建物の”基礎”の部分にあたります。
大きな建物をたてるときにはしっかりとした”基礎”を作るように、企画書も「骨子」をしっかり固めた上で作成する必要があります。
事実・課題・解決策・効果(FPSE)を1枚ずつにまとめる作業は、企画書の「骨子」作りそのものなのです。
企画書作成の7つのステップ
では企画書の「骨子」である事実・課題・解決策・効果(FPSE)を1枚ずつにまとめるためには、具体的にどのように進めればよいのでしょうか。
企画書作成に慣れているベテランのプランナーであれば、頭の中で考えた内容をいきなりシートに書き出すことができるでしょう。
ですが、企画書作りの初心者の方には、いきなり”FPSE”をシートに書き出すことは難しいと思います。
そんな場合は、アイデア総研が薦める企画書作成の7つのステップに沿って進めてみてください。
7つのステップの内容
企画書作成の7つのステップは、上級者が頭の中で行っている作業をひとつずつブレイクダウンしたものです。
7つのステップの内容は以下のとおりです。
- 目的の確認
- 事実(Fact)の収集
- 課題(Problem)の抽出
- 解決策(Solution)の検討
- 効果(Effect)の測定
- 説得ストーリーの構成
- 企画書の作成
このうち2から5が”FPSE”をまとめるためのステップになります。
これらの流れに沿って検討を進めることで、企画書の骨子である事実・課題・解決策・効果(FPSE)の内容を簡潔にまとめることができるようになります。
企画書作成に取り掛かるタイミング
上記の7つのステップを見てわかるように、最終的に企画書を作成するのはステップ1~6が全て終わった最後の段階になります。
つまり、企画書は考えながら作成するものではなく、すでに全体の構成が完成したものを書き出す作業となります。
企画書作成に慣れない人ほど、いきなり企画書そのものを作成しようとしてしまい、真っ白なPowerPointの前で固まってしまいがちです。
企画書を作成する段階では「すでに書くべきことが全てまとまっている」必要があることを覚えておいてください。
企画書を作成するときは、7つのステップに沿って”目的の確認”からはじめるようにしましょう。
まずは基本を身につけよう
これら7つのステップをすべて踏まえることは、一見すると面倒くさく遠回りにみえます。
ですが、基本をおさえた企画書の作り方を身につけることができれば、最終的には途中のステップを飛ばして短時間で企画書を作成することが可能になります。
まずは基本的な企画書作成の流れを身につけることに注力しましょう。
企画書作成の7つのステップを身につけることで、誰でもわかりやすく伝えやすい企画書を作ることができるようになるのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
企画書作成の7つのステップの詳細については、それぞれ別の記事で詳しく説明していますので、そちらもあわせてご覧ください。
ここでは「企画書はいきなり作り始めず、段階を踏んで作成するものである」ということをご理解いただければと思います。
これら7つのステップに沿って事実・課題・解決策・効果(FPSE)をそれぞれ孝枚ずつにまとめることができれば、その段階で企画書はほぼ完成したも同然です。
企画書作成の初心者の方は、まずは基本的な流れに沿って企画書を作成してみてください。
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