大澤 孝

ゼロから始めるアイデア発想法・アイデアの出し方のすべて

アイデアの出し方にはコツがあることをご存知でしょうか。

机に座って頭をかかえていても、良いアイデアは生まれません。アイデア創造のプロセスアイデアの発想法を学ぶことで、だれでもたくさんの良いアイデアを生み出すことが可能です。

STEP1 アイデア発想のプロセスについて学ぶ

s1まずはじめに、アイデアはどういうプロセスで生まれてくるのかを学びましょう。

STEP2 情報を集める

s2まずはじめになるべく多くの情報を集めます。情報収集はアイデア発想の第一歩です。

STEP3 アイデアをたくさん出す(基本編)

s3アイデアの発散のステップでは、とにかくたくさんのアイデアを出すことに注力します。

STEP4 アイデアをたくさん出す(応用編)

s4アイデア発想の応用編です。いつもと違う方法を用いて新鮮なアイデアがほしい、上級者向けの発想法をご紹介します。

 

STEP5 アイデアを絞り込む

s5たくさんのアイデアの中から、良いアイデアを絞り込みます。

 

創造性を高めるためのヒント

さらに理解を深めたい方向けの記事です。お時間のあるときご一読ください。

発想支援アプリケーションの紹介

アイデア発想に便利なPCやスマートフォン用の発想支援アプリケーションをご紹介します。

商品企画の仕事ってどんなシゴト?

こんにちは、アイデア総研の大澤です。

この記事を開いてくれたあなたは、商品企画の仕事に興味を持たれている方だと思います。

これから就活を行う学生の方もいらっしゃるでしょうし、別の職種から商品企画職への転職を考えている方もいるでしょう。

中には社内異動での商品企画部への配属を虎視眈々と狙っている方もいるかもしれません。

一般に商品企画職はメーカーの花形であり、非常に人気の高い職種です。

その理由は”企画職=クリエイティブでやりがいのある仕事”というイメージがあるのが原因ではないでしょうか。

ですが、実際に商品企画の仕事はどのようなものなのか、いまひとつわからない方も多いと思います。

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マインドマップの書き方|基本ルールとビジネス活用法を徹底解説

こんにちは、アイデア総研の大澤です。

突然ですが、みなさんは「マインドマップ」をご存知でしょうか。

ビジネスの場でもすっかりおなじみになってきており、書籍やワークショップ、解説サイトなど情報はあふれるほど存在します。

では、実際にマインドマップを自分で書いたことがある方はどのくらいいらっしゃるでしょうか。

おそらく「名前は知っているけど、やったことはない」という方がほとんどではないかと思います。

ネット上に出回っているマインドマップの作例を見ると、カラフルでまるでアート作品のようなものばかり。それを見て「なんだか面倒くさそう」「センスがないと無理では……」と引いてしまった方も多いのではないでしょうか。

でも、それはとてももったいないことです。

マインドマップはもともと、誰でも気軽に使える自由な思考ツールです。アート作品を作る必要なんて、まったくありません。

この記事では、マインドマップの入門編として、より手軽に使える簡易版の「イメージマップ」の書き方をご紹介します。

「マインドマップを書いたことがない」という方に向けた内容です。マインドマップの書き方は知っているけれどうまく書けないという方は、「【完全保存版】一番わかりやすいマインドマップ書き方講座」をご覧ください。

マインドマップとは

guru_mindmapマインドマップはビジネスコンサルタントのトニー・ブザン(Tony Buzan)氏が1970年代に考案した思考・発想法です。

頭の中で起きていること(情報処理のプロセス)を目に見えるかたちで表現するために、「マインドマップ(心の地図)」と名付けられました。

ビル・ゲイツをはじめ多くの起業家・実業家が活用しており、IBM・ナイキ・ディズニーといったグローバル企業が社内研修に取り入れているともいわれています。

また、教育大国として知られる北欧フィンランドでは、マインドマップをもとに開発された「カルタ」が授業に導入されています。サラリーマンだけでなく、世界中の人々に活用されている手法なのです。

マインドマップの効果

マインドマップを活用すると、次のような効果が期待できます。

マインドマップを使うと・・・

  • 思考が整理され、自分の意見をよどみなく伝えられるようになる
  • 記憶力が高まる
  • 発想力が飛躍的に向上する
  • 地頭力がつき、自ら答えを導き出せるようになる
  • 会議やチーム作業が驚くほど生産的かつスムーズになる
  • 知的作業のすべてのプロセスが楽しくなる

引用元:ALMACREATIONS

これらの効果から、マインドマップは会議の議事録作成、アイデアの発散、スケジュール管理、目標設定など、ビジネスシーンで幅広く活用されています。

同じアイデア展開手法のマンダラートと異なり、マインドマップは自由な書き方ができるため、従来の枠にとらわれない発想を促すのに向いています。マンダラートについて詳しく知りたい方は『9つのマスから無限のアイデアを生み出すマンダラート発想法』もあわせてご覧ください。

このように利点が多いマインドマップですが、公式な書き方には細かいルールがたくさんあります。そのため、正しい書き方を学ぶための公認インストラクターによるセミナーやワークショップも多数開講されています。

マインドマップとイメージマップ・ウェビングの違い

日本国内では2006年ごろから公認インストラクター制度やセミナー事業が始まりマインドマップが広まりましたが、それ以前の2000年前後には文部科学省の総合的な学習の中でウェビングという類似した手法が使われていました。

学生時代にウェビングの授業を受けたことがある、という方もいらっしゃるかもしれません。

ウェビングは簡易的なマインドマップと呼べるもので、中央のテーマをもとに放射状に枝を伸ばしていくという基本構造は同じです。ただし、マインドマップで定められている細かいルールがない点が異なります。

ウェビングとほぼ同様の手法としてイメージマップとよばれるものもあり、特定非営利活動法人開発教育協会が普及を目指しています。

ウェビングとイメージマップの正式な書き方については諸説ありますが、ここではアイデア総研が独自にルール化した簡易型マインドマップとしてイメージマップの書き方をご紹介します。

マインドマップの基本ルール

正式なマインドマップの書き方は以下のとおりです。

マインドマップの7つのルール

  • 紙の中心から書く
  • 中心から放射状に広げて書く
  • 中心はイメージ(絵)を書く
  • カラフルに色を使う
  • ブランチ(枝)を中心から伸ばす
  • ブランチの上に言葉を書く
  • さらにブランチを伸ばして書いていく

引用元:マインドマップ進化論

マインドマップ用語として、単語と単語を結ぶ枝をブランチと呼びます。

書き込む言葉は「文章」ではなく「単語」が基本とされています。またブランチは根元が太く先が細いゆるやかな曲線で描く、ブランチ→単語の順番で書くといったルールもあります。

マインドマップの正しい書き方を学びたい場合は、『ザ・マインドマップ』(トニー・ブザン著/近田美季子訳/ダイヤモンド社)が参考になります。

アイデア総研流イメージマップ

このように正式なマインドマップ(フルマインドマップ)には厳密なルールがあります。これが「難しそう」と感じさせる原因でもあります。

そこでここでは、もっと手軽に使える簡易型マインドマップとして「アイデア総研流イメージマップ」をご紹介します。

アイデア総研ではイメージマップを「思考の流れを素早く書き留める速記ツール」と定義しています。

作成したマップから何らかの「気付き」を得ることが目的です。

マップの見栄えや完成度にはこだわらず、最短で課題解決の糸口を見つけるための手段として活用します。

基本は手書きで作成する

マインドマップやイメージマップを作成するPC用・スマートフォン用の専用アプリも多数ありますが、まずは手書きで作ってみましょう。

マップを書きながら気付いたことをその場でメモするには、自由に書き込める紙のほうが断然便利です。

A4程度の紙があると理想的ですが、ノートでもメモ帳でも、手元にあるもので十分です。

色は1色でOK

色鉛筆やマーカーをいつも持ち歩いている方はなかなかいないと思います。

「よし、やるぞ!」と準備万端で臨むよりも、何かを思いついたときにサッと書き始めることのほうが大切です。ボールペン1本あれば十分です。

絵(イラスト)は書かなくてもOK

ビジュアル豊かなマインドマップは見映えがしますが、思考を速記するためにイラストは必須ではありません。

簡単な絵でもあればイメージが広がりますが、すべて文字だけでまったく問題ありません。絵心がなくても大丈夫です。

言葉はブランチ(枝)上に書かなくてOK

画像1修正マインドマップの正式な書き方ではブランチの上に言葉を書きますが、枝の向きによっては紙を傾けて書く必要が出てきます。これではスピードが落ちてしまいます。

アイデア総研流では、文字は普通に水平に書いて、文字と文字をブランチでつなぐだけでOKです。

文字とブランチのどちらを先に書くかも気にしなくて構いません。

とにかくスピードと書きやすさを最優先にしてください。

紙に空白があってもOK

画像2ネット上で見られるマインドマップの作例は、紙全体が過不足なく埋め尽くされているものが多いです。

しかし実際には、思考の展開には偏りが生じるものです。すべての方向に均等にアイデアが広がることはほとんどなく、特定の部分だけが膨らむいびつな形になるのが普通です。

ですから、紙に空白ができても何も問題ありません

逆に、ある部分が広がりすぎてスペースが足りなくなったら、紙を継ぎ足してどんどん展開しましょう。紙のサイズやバランスは気にしなくてOKです。

自分さえ読めればOK

作成するマップは美術作品ではありませんので、他人に見せることを前提に作る必要はありません。

最終的に自分だけがわかれば十分です。わけのわからない記号や略語だらけになっても問題なし。とにかく速記を心がけましょう。

気付いたことはどんどんメモを取ろう

画像3思考を展開していると、直接ブランチでつながらないアイデアが頭に浮かぶことがあります。

そんなときは、ブランチでつなごうとせず、空いているスペースにどんどんメモしてください

メモの内容は、必ずしもテーマに沿ったものでなくて構いません。

後から見返したとき、そのメモ自体が重要な「気付き」になることがよくあります。

最後まで完成させなくてもOK

マップを作成している途中で何らかの「気付き」が得られたら、そこで終了して構いません。

最後まで完成させる必要はありません。これを聞くだけで少し気が楽になりますよね。

逆に、書き終えても気付きが得られなければ、視点を変えて再チャレンジしましょう。

とにかくスピード重視!

人の思考の展開スピードは非常に速く、すべてを丁寧に文章化していては書き手の手が追いつきません。

発想は一瞬のできごとです。それを逃さず書き留めるツールとして、イメージマップは最適といえます。

作成時間は5分以内と決めて、その間は脳をフル回転させましょう。

イメージマップを作ってみよう!

では早速、アイデア総研流イメージマップを実際に作ってみましょう。

まず紙を1枚用意します。A4のコピー用紙(ミスコピーの裏紙で十分です)があれば使ってください。ペンは使い慣れたもので大丈夫です。

イメージマップの作成手順

tokei1まず紙の中央に検討したいテーマを書き、丸で囲みます。

ここでは「新しい時計」のアイデアを考えてみます。

次に、そのテーマから思いついたこと、テーマを構成する要素などを周辺に書き出し、ブランチ(線)でつなぎます。

tokei2ブランチは直線でも曲線でも構いません。書く内容は単語でも文章でも、イラストでもOKです。とにかく頭に浮かんだことをそのまま書いていきましょう。

たとえるなら「脳の速記」です。

その後は階層を徐々に増やしてもいいですし、連想ゲームのように気になる箇所をどんどん掘り下げても構いません。心の赴くままに発想を伸ばしましょう。

展開する中で似たような言葉や関連する言葉が出てきたら、迷わず線で結びましょう。一見読みにくくなりますが、気にしなくて大丈夫です。

アイデア総研流イメージマップのポイント

イメージマップ作成における最大のポイントは思考を中断しないことです。

手が止まったらすぐに別の箇所に目を移し、常に頭を動かし続けましょう。

また、マップを書いている最中に直接ブランチでつながらないアイデアが浮かぶこともあります。そんなときは、空いているスペースにどんどんメモしていきましょう。すべてがブランチでつながっている必要はありません。

人が継続して集中できるのはせいぜい5分程度です。5分を目安に書き終えるようにしましょう

5分経ったら一度手を止めて、マップ全体を俯瞰してみてください。気になる言葉に丸をつけたり線で強調したりしてもOKです。そのまま使えそうなアイデアが出ていたら、別にメモしておきましょう。

それでも足りなければ、テーマを変えて再チャレンジしてみてください。

イメージマップから得られる「気付き」

イメージマップ作成において重要なのは、必ず何らかの「気付き」を得ることです。

マップを作ること自体は目的ではありません。作成後に必ず何かしらのヒントを得てから終えるようにしましょう。

tokei4ちなみに、今回のイメージマップで最終的に得られた新しい時計のアイデアは「ウェアラブル腹時計」です。

お腹の減り具合をベルト型センサーで常時測定し、腕時計型デバイスに表示し続ける時計です。食べすぎや栄養不足の防止に役立ち、健康管理やダイエットにも幅広く活用できそうです。

完成したマップはごちゃごちゃして他人に見せられる代物ではないかもしれませんが、それでも問題ありません。最終的に自分さえわかればよいのです。

まとめ

いかがでしたか。作例のマップを見て「こんなもので本当にいいの?」と感じた方も多いのではないでしょうか。

大丈夫です。この程度のもので十分、実務で役立ちます

アイデア総研流イメージマップは、短時間でアイデアを発散させながら思考を整理し、最終的に「気付き」を得るための発想法・思考ツールとして非常に優れています。マインドマップの書き方を一から学ばなくても、今日からすぐに始められます。

まずは「今日の晩ごはんのメニュー」でも「週末の過ごし方」でも構いません。気軽なテーマでイメージマップを1枚書いてみてください

真ん中にテーマを書いてブランチを伸ばせば、自然と脳が動き出してアイデアがあふれてくるのを実感できるはずです。やがて「アイデアの展開に手が追いつかない!」という状態になってきます。

きっとあなたにとって手放せないビジネス思考ツールになることでしょう。

もっとマインドマップについて詳しく知りたい方は、中級編の「【完全保存版】一番わかりやすいマインドマップ書き方講座」もぜひご覧ください。

スマホアプリ『MandalArt』でどこでもマンダラート!

こんにちは、アイデア総研の大澤です。

現在の私たちの生活で欠くことのできないスマートフォンは、アイデア創出のツールとしても最適です。

アイデア発想法のひとつ『マンダラート』は手軽さと実用性の高さで知られていますが、今回はその『マンダラート』をスマートフォンで手軽に作成できるiPhoneアプリ『MandalArt』を紹介します。

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9つのマスから無限のアイデアを生み出すマンダラート発想法

こんにちは、アイデア総研の大澤です。

数多くあるアイデアの発想技法の中でも、使いやすさや有用性で”鉄板”といわれるものがいくつかあります。

今回紹介する”マンダラート”もその1つで、多くの企業やワークショップなどの場でアイデア発想法として活用されています。

またマンダラートはアイデアの発想以外にも思考の整理や目標設定など、幅広く活用可能な万能思考ツールでもあります。

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スマホアプリでオズボーンのチェックリストにチャレンジ!

こんにちは、アイデア総研の大澤です。

電車での通勤時間や、ちょっとした空き時間を利用したアイデア出しにはスマートフォンが欠かせません。ブラウザで情報を調べたり、メモアプリにアイデアを書き留めたりするだけでなく、アイデア支援アプリを活用するとより効率的にアイデアを発想できます。

今回紹介するアイデア支援アプリ『OsCheck』は、アイデア発想法のひとつオズボーンのチェックリスト(チェックリスト法)を手軽に実践するためのアプリです。シンプルで使いやすいので、空き時間のアイデア発想にどんどん活用してみましょう。

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Window標準のペイントでパワポ用に画像を編集しよう

こんにちは、アイデア総研の大澤です。

企画書作成でPowerPointに画像を貼り付けたいけど、サイズが大きすぎる・・・

そんなときに役に立つのがWindowsに標準でインストールされているグラフィックソフト”ペイント”です。

PowerPoint上でもある程度の画像編集が可能ですが、PowerPointに挿入する前の画像をあらかじめペイントで加工・編集しておくことで、データを軽量化したり、画像のみをメールで送信できるなどのメリットがあります。

画像編集用のソフトは無料のものからPhotoshopまでさまざまなものがありますが、ペイントはインストール不要で、OSがWindowsであればどのPCでも使用できるというメリットがあります。

おまけソフトというにはもったいないほどの機能がありますので、どんどん使いこなしていきましょう。

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創造性の本質とは何か?に関する偉人たちの名言15選

こんにちは、アイデア総研の大澤です。

私たちが道に迷ったとき、何かを成し遂げた偉人たちの名言が、時として私たちの進むべき道のヒントを与えてくれます。

あなたもクリエイティブな活動をするなかで、創造性の本質とは何なのかについて悩むことがあるかもしれません。

そんなときにぜひ見ていただきたい、偉人たちが創造性の本質について語った明言を15個厳選してご紹介いたします。

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アインシュタインはいかにして相対性理論を発想したか?

こんにちは、アイデア総研の大澤です。

2016年2月、米国の重力波検出器『LIGO(ライゴ)』が世界で初めて重力波の観測に成功し、世界中で大きな話題になりました。ご存知でしたか?

重力波は、天才物理学者アインシュタインが残した“最後の宿題”と呼ばれています。彼が発表した一般相対性理論の予測の中で、唯一観測・証明できていなかった現象だったからです。

その宿題が、約100年の時を経てようやく解かれました。アインシュタインの考えが正しかったことが、改めて証明されたわけです。

さて、ここで一つ疑問が浮かびます。アインシュタインは今から100年以上も前に、当時の技術では絶対に測定できないような理論を、いったいどうやって思いついたのでしょうか?

今回はその発想の源を探りながら、アインシュタインの創造性の秘密に迫っていきたいと思います。これ、ビジネスのアイデア出しにも使えるんです。

アルベルト・アインシュタインとは

アルベルト・アインシュタイン(Albert Einstein、1879年3月14日 〜 1955年4月18日)は、20世紀を代表する理論物理学者です。

代表的な業績といえば特殊相対性理論一般相対性理論ですが、それだけではありません。光量子仮説による光電効果の解明や、ブラウン運動の起源を説明する揺動散逸定理など、数々の革新的な理論を打ち立て、ニュートン以来の物理学を根本からひっくり返しました。

まさに20世紀最大の物理学者であり、現代物理学の父とも呼ばれる人物です。

では、なぜ彼はそれほどまでに革命的なアイデアを次々と生み出せたのでしょうか。

その答えが、彼の発想の核心にある「思考実験」というプロセスです。

海外記事『These 5 mind-melting thought experiments helped Albert Einstein come up with his most revolutionary scientific ideas』をもとに、アインシュタインの思考実験の具体的な方法をご紹介します。

アインシュタインが革新的な科学的アイデアを発想するために行った5つの思考実験

20世紀最大の天才のひとりであるアルベルト・アインシュタインは、常識をはるかに超えた物理理論によって、それまでの科学の世界を一変させました。

彼の最大の才能のひとつが、複雑な科学的アイデアを、誰でもイメージできる現実のシナリオに置き換えて考えるという驚くべき能力でした。

彼はこうした思考の作業を「Gedankenexperiments(ゲダンケンエクスペリメント)」、日本語でいう思考実験と呼んでいました。

それでは、アインシュタインの画期的な発見につながった5つの思考実験を、順番に見ていきましょう。

光を追いかけていると想像する

光を追うこれはアインシュタインがなんと16歳のときに考え始めた思考実験です。16歳といえば高校生ですよ。スケールが違いますね。

「もし自分が光を追いかけたら、どうなるだろう?」

もし光に追いつけたとしたら、空間の中で静止した光を観察できるはず、とアインシュタインは考えました。

しかし光は空間の中で止まることがありません。止まった瞬間に、それはもう「光」ではなくなってしまうからです。

では、光がどんな状況でも一定の速度で進み続けるなら、何かほかのものが変化しなければならないはず。

アインシュタインが出した答えは、「変化するのは時間だ」というものでした。

これが特殊相対性理論の出発点となった思考実験です。

電車の中で立っているところを想像する

電車で立つ毎日電車に乗っているサラリーマンの方には、特に馴染みやすい思考実験かもしれません。

あなたが走っている電車の中に立っていて、友人がホームに立っているとします。

そのとき、雷が列車の前後に同時に落ちたとしましょう。

外に立っている友人には、2本の雷が同時に落ちたように見えます。

一方、電車に乗っているあなたは前方に向かって移動しているため、前方の雷により近い位置にいます。光の移動距離が短い分、前方の雷を先に見ることになります。

つまり、動いている人と止まっている人では、時間の流れが異なるわけです。

この思考実験から、アインシュタインは「時間と空間は相対的であり、絶対的な同時性は存在しない」という確信を深めます。これも特殊相対性理論の根幹をなす考え方です。

ロケットに乗る双子を想像する

ロケットの双子こちらは「双子のパラドックス」として有名な、光時計の思考実験の応用版です。

あなたに双子のきょうだいがいたとします。ほぼ同時に生まれた、まったく同い年の二人です。

ところが生まれた直後、そのきょうだいはロケットに乗せられて光速に近いスピードで宇宙へ旅立ってしまいます。

アインシュタインの特殊相対性理論によれば、光速に近づくほど時間の流れが遅くなります。つまり、宇宙を旅するきょうだいはゆっくりと年をとるのです。

やがてロケットが地球に帰還したとき、きょうだいはまだ思春期を迎えたばかり。一方のあなたは定年後の老後を考えているかもしれません。

「浦島太郎」の現代物理学版、といったところでしょうか。

箱の中に立っていることを想像する

浮遊する箱あなたが宇宙空間に浮かぶ箱の中にいるとします。窓はなく、外の様子は一切わかりません。

突然、床が下に落ち始めます

さて、何が起きているのでしょうか?

箱が重力によって落下しているのでしょうか?それとも、ロープで上に引っ張られて加速しているのでしょうか?

実はアインシュタインによれば、この2つは区別がつかない、同じ効果なのです。

重力と加速度が等しい効果を生むなら、時間・空間に影響を与える「動き」と重力も、本質的には同じもの。つまり重力もまた、時間と空間をゆがめるということになります。

この「重力による時空のゆがみ」こそが、一般相対性理論の核心です。重力波の観測も、まさにこの理論から導かれたものでした。

両面コインを投げているところを想像する

両面コインを投げる実はアインシュタインは量子論の大の苦手でした。むしろ「絶対に間違いを証明してやる」と思考実験を重ねていたほどです。

ところが皮肉なことに、その反証の試みが量子論の発展に貢献してしまいました。

アインシュタインが「おばけのような遠隔操作」と呼んで嫌っていた思考実験がこちらです。

表と裏に分割できる特殊なコインを用意します。トスして、どちらの面が出たか確認せずに片面を友人に渡し、もう片面を自分で持ちます。

友人はそのままロケットに乗って宇宙へ旅立ちます。

やがてあなたが手元のコインを見ると……表でした。

その瞬間、数十億光年も離れた宇宙にいる友人のコインが裏であることが確定します。

もしコインの面が「見るまで決まっていない」のだとしたら、あなたが見た瞬間に、光速を無視して2枚のコインが瞬時に影響し合ったことになります。これが量子力学における「量子もつれ(エンタングルメント)」の概念につながる思考実験です。

まとめ

いかがでしたか。

アインシュタインが残した5つの思考実験、いずれも「自分の頭の中でリアルな場面を想像する」というシンプルなアプローチが共通していましたね。

実験室も最新機器もなく、ただ「もしこうだったら?」と想像するだけで、物理学の常識をひっくり返す理論が次々と生まれたわけです。

この思考実験という発想法は、科学の世界だけに限った話ではありません。たとえば商品開発の現場でも、試作品を何度も作る前に脳内で精度の高い「思考試作」を繰り返すことで、時間もコストも大幅に節約できます。

頭の中でリアルにシミュレーションするためには、対象をとことん深く知り、まるで目の前にあるかのように鮮明にイメージできるまで考え抜く必要があります。

それができるようになったとき、あなたのアイデア発想力・創造力は一段と高まるはずです。

ぜひ日常の仕事の中でも思考実験を取り入れ、革新的なアイデアを生み出してみてください。

 

source:businessinsider.com

最悪のアイデアから最高のアイデアを生む”アイデア錬金術”

こんにちは、アイデア総研の大澤です。

あなたはプロジェクトのなかで“最高のアイデア”を求められたとき、どのような方法でアイデアを発想しますでしょうか。“最高のアイデア”を生み出すことは、決して簡単ではありません。なぜなら、ストレートに最高のアイデアを考えると、たいていの場合は無難で当たり前のアイデアに落ち着きがちだからです。

ではどうやって“当たり前のアイデアの壁”を乗り越えて、ユニークで奇抜な“最高のアイデア”に到達できるのでしょうか。アイデア総研では、“急がば回れ”ということわざもあるように、最高のアイデアを出すためにいったん遠回りをして“最悪のアイデア”を発想することをご提案いたします。

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